小カブの品種紹介
小カブは、アブラナ科 アブラナ属 の一年草になります。
原産はヨーロッパから中央アジアが原産地とされています。
日本では、古事記や日本書紀にも記載されるほど、栽培の歴史は古く、古来よりカブの栽培は日本で定着してきました。
小カブは、はつか大根と似ている野菜になりますが、小カブは、アブラナ科 アブラナ属、はつか大根は、アブラナ科ダイコン属に属します。
小カブは、丈夫で育てやすく、プランターでも栽培しやすいので、家庭菜園での野菜作りにおいて、人気がある品種になります。
小カブの収穫時期は、およそ50日程度で収穫出来ますので、短期間で野菜の栽培を楽しむことができます。
家庭菜園での野菜作りは、SDGs(エスディージーズ)、持続可能な開発目標の取り組みとしても注目されております。
食糧問題やフードロスの問題など、野菜を育てることによって自給自足を行えますので、
家庭菜園は植物を育てることの有意義さを体感できると思います。
目次
小カブの種蒔き
園芸店で購入した小カブの種を、連結ポット(育苗ポット)にまきました。
小カブの栽培は通常、畑やプランターに種を直まきして栽培を始めることが基本ですが、今回は敢えて連結ポットを使って育苗後、プランターに植え付けを行ってみました。
連結ポットは、マス目ごとに種を蒔くことが出来ますので、種まきから間引きまで、栽培管理がしやすいので野菜の苗を育てるにはとても便利です。
小カブの種蒔きは3月中旬に行いました。
連結ポットのマス目ごとに3粒ほど蒔いて、発芽後は成長の良い芽を残して後は間引きます。
連結ポットは、土が乾燥しやすいので半日陰で管理して、発芽した芽が大きく育ち、苗と呼べる程度に成長した段階で、畑やプランターに植え付けを行います。
また、連結ポットは使い古して割れたりしない限り、繰り返し種蒔きに扱えますので、苗の植え付けが完了するまでは優しく取り扱うようにすれば、結構長持ちして使うことも出来ます。
発芽した小カブの芽は、まだ十分に根付いてはいないので、水やりは優しい水流で行うようにします。
ホースの強い水をかけてしまうと、根が地中よりむき出しになって、発芽した小カブが流されてしまうこともありますので、十分に小カブが根付くまではジョウロなどを使って優しく水を与えるようにします。
小カブの苗の植え付け
連結ポットからプランターへ植え替え
連結ポットで育てた小カブの苗は、プラスチックプランターに植え付けました。
写真は発芽してから未だ、間引いておりませんので少し混みあっております。
プランターの大きさは、用土は28リットル、サイズは51.6cm(幅)×34cm(奥行き)×26.0cm(高さ)になります。
苗の植え付けに使用した用土は、一般的な野菜や花などに適した用土を使っています。
園芸店やホームセンターなどで一般的に用意されている用土です。
小カブの苗の植え付けは、株間は10cm程度を目安に植え付けを行いました。
株間が狭すぎると根がうまく肥大しませんので、株間は広めにとりましょう。
また、連結ポットから取り出した苗の根に付いている土は付いたままにして、
そのままの状態で植え付けるようにして根にダメージを与えないように注意します。
苗の植え付けが完了したら後は、たっぷり水を与えて植え付けの作業は終了です。
後は日当たりが良く風通しの良い環境にプランターを置いて栽培を継続します。
小カブの肥料
小カブの栽培では追肥を与えることが大切です。
追肥の時期は、本葉が5枚程度の頃に追肥を行います。
追肥は固形肥料か液体肥料を与えるようにします。
固形肥料を与える場合は、株元に土寄せを行う段階で、
土に固形肥料を混ぜたものを土寄せするのが効果的です。
液肥を与える場合でも、株元には土寄せを行うようにします。
株元に土寄せを行うことによって、根の露出を防ぎ、根の肥大化を促すことに繋がります。
土寄せを怠ると、根の肥大化が十分に促進されなくなることもありますので、追肥と土寄せは計画的に行うようにしましょう。
また、追肥として与える肥料は、固形肥料以外では液体肥料を与えることも有効です。
住友化学園芸のベジフル液肥は、野菜や果樹などの栽培に適した液体肥料になります。
液肥は固形肥料のような持続力はありませんが、速効性に優れており、
栄養分を早く株に届けることが出来ますので、短期間で追肥の効果を発揮します。
小カブの収穫
小カブの収穫方法
小カブは、種蒔きからおよそ50日ほどで収穫が出来ます。
小カブの収穫時期の目安は、根が太ってくると地面からせり上がります。
直径5cm程度に成長した段階で、株元の葉を持って株を一気に引き抜き、収穫を行います。
小カブの収穫では、根が思う様に肥大せずに小さいままであったり、ひょろひょろと伸びた根のまま、ほとんど根が肥大化しないこともあります。
主な原因としては、日当たりが十分でなかったり、土寄せや追肥が効果的に行われていなかったりする場合があると思います。
小カブに限らずアブラナ科の野菜の栽培は、十分な陽射しと計画的な追肥が大切です。
野菜は日当たりの良さと計画的な追肥が、収穫量に繋がってきますので、
少しでも日当たりの良い環境を選んで栽培を初め、適切な時期に追肥を行うようにして根の肥大化を促すことが大切です。
プランターでの栽培は、畑などの地植え栽培よりも不利な点もありますが、
日当たりと肥料とが適切であれば、収穫にはそれほど影響は有りませんので、
栽培環境を整えつつ、家庭菜園を楽しむことができればと思います。
小カブの害虫駆除と病気の治療
小カブのアブラムシとうどんこ病の予防
小カブの栽培では、害虫の被害に遭うことや、葉が病気になってしまうこともあります。
病害虫の予防は、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培をすることが有効です。
小カブを料理で使う
収穫した小カブは、料理で使うことが出来ます。
小カブのサラダ、浅漬け、味噌汁、炒め物、など、
小カブ料理はたくさんのレシピがありますので、
色々な料理で収穫した小かぶを楽しむことができます。
写真は、収穫した小カブを使って調理したポトフになります。
今回のポトフの調理にはダッチオーブンを使っています。
ダッチオーブンは熱を効率的に食材へ伝えることが出来ますので、
ポトフの様な野菜スープでも、柔らかく煮込むことが出来ます。
ポトフには、小カブの他にニンジン、ジャガイモ、キャベツ、
そしてソーセージとベーコンを入れて煮込みました。
野菜の旨味がたっぷり染み込んだスープになりますので、
家庭菜園で育てた野菜を味わうにはポトフはとてもお勧めしたい料理になります。