ミニトマトの育て方 あんどん仕立て

ミニトマトの育て方 あんどん仕立て

ミニトマトの栽培はキュウリやナスなどと並んで人気のある野菜になります。
家庭菜園では地植えからプランターなどの鉢植えでの栽培でも、手軽に始められるのがミニトマト栽培の利点のひとつです。
品種は赤い実から黄色い実まで色や形も色々な品種が用意されています。
まずは手頃な赤い実の付くミニトマトの栽培から始めてみることをお勧めします。

さて、ミニトマトの苗を購入して来ましたので、さっそく植え付けていきます。
育て方としては、プラスチックタイプの丸型プランターを使って行灯仕立てにしようと思います。

ミニトマトの栽培は普段は一般的な横長で長方形タイプのプランターを使っていましたが、今回はミニトマトの仕立てにもこだわってみたいので、丸型のプラスチックプランターに植え付けて、あんどん仕立てにしてみます。

 

目次

ミニトマトの植え付け

では早速植え付け作業に取り掛かります。
鉢は「大和プラスチック グロウコンテナ 35型」を使用しています。
サイズは、41cm(幅) x 35cm(直径) x 33.5cm(高さ)、
土の容量は18リットル入ります。

ミニトマトの植え付け
ミニトマトの植え付け

この「グロウコンテナ 35型」には、取っ手が付いていて持ち運びが大変しやすくて気に入っています。
持ち手が付いていますので、土が入った状態でも鉢の移動が従来の鉢よりも行いやすいので、今後は取っ手の付いたタイプの鉢を増やして行こうと思えるほどです。

次に土は一般的な野菜などに使う園芸用土を使っています。
栽培期間はワンシーズンなので、鉢底石は特に入れてはいません。

今回は、行灯仕立てにしますので、苗は少し傾けて植え付けて、初めの主枝の誘引をしやすくしています。
それと同時に、土の被った茎の部分からも、新たに根が伸び出しますので、一株分の根の張る量も増える植え付けの方法になります。

また、ミニトマトの枝は、折れやすいので無理に引っ張ることなく初めは優しく緩めに誘引して、しばらく経ってから枝の誘引の締め具合を再び調整しながらゆっくり作業を進めて行きましょう。

さて、無事に植え付けが完了したらたっぷり水を与えて植え付け完了、さっそく栽培開始です。
ミニトマトは日光を好む植物になりますので、鉢は日当たりが良く風通しの良い場所を見つけて管理しましょう。

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ミニトマトの花と実

ミニトマトは黄色い小さな花をたくさん咲かせます。

ミニトマトの花
ミニトマトの花

花はやがて結実して熟して来ると、緑色からだんだんと真っ赤なミニトマトへと変わってきます。

熟す前の緑色のミニトマトの実
熟す前の緑色のミニトマトの実

特に人工授粉を行う必要は無く、自然に自家受粉しますので、花が咲くと自然に結実して実の収穫を楽しめます。

ミニトマトの赤く熟した実
ミニトマトの赤く熟した実

ミニトマトはあんどん仕立てでも、花付きも良く実はそれなりの量を収穫できますので、花が咲いたら実が結実するまで大事に育てていきます。
収穫したミニトマトはサラダはもちろん湯むきして皮をむいて食べやすくしたり、ミニトマトのポタージュやピザやパスタ、アヒージョなどにも相性抜群です。

ミニトマトを使ったアヒージョ
ミニトマトを使ったアヒージョ

ミニトマトの栽培ではたくさんの実の収量が見込めますので、自分で育てたミニトマトを使った料理はとても美味しく感じられますよ(笑)

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ミニトマトのあんどん仕立て

ミニトマトで使っている支柱は「リング支柱 120cm」を使用しています。
ミニトマトの植え付けから日を追う毎に主枝は成長しますので、支柱に優しく主枝を誘引していきます。

主枝は、支柱のてっぺんまで巻いて行きますので、順を追って丁寧に管理していきます。
脇芽は第一花房の下に生えて来る脇芽以外は全て芽かきをして取り除きます。
第一花房のすぐ下の脇芽は成長が早いので、主枝とこの脇芽(側枝)の2本仕立てにすることがあんどん仕立てのポイントです。

ミニトマトの主枝と側枝(脇芽)
ミニトマトの主枝と側枝(脇芽)

ちなみに主枝と側枝は反時計回りの左巻きにしています。
枝の右巻きと左巻き論争がありますが、ミニトマトはつる性の植物ではないので、枝を巻く方向は好みで宜しいかと思いますが、枝と葉とがあまり混み合わないように間隔を整えながら巻いて行くことが基本です。

ミニトマトのあんどん仕立て 第一花房のすぐ上で誘引開始
ミニトマトのあんどん仕立て 第一花房のすぐ上で誘引開始

初めの誘引は第一花房のすぐ上の位置で主枝を支柱に誘引しました。
第一花房のすぐ下の脇芽(側枝)も伸ばして主枝との2本仕立てにしますので、脇芽(側枝)も伸ばしながら誘引していきます。

枝の誘引には麻紐を使うと枝を縛りやすいのでおススメです。
主枝と側枝はとても折れやすいので、枝の誘引は初めからきつく縛らずに、焦らず緩めに支柱に誘引していきます。

ミニトマトの主枝と側枝とを地道に誘引中
ミニトマトの主枝と側枝とを地道に誘引中

初めは緩めに支柱に誘引して、段階を踏みながら支柱に綺麗に沿うように再び枝を縛り直しながら誘引していくと、枝を折ってしまうアクシデントの回避に繋がりますので、枝の誘引は地道に行いましょう。

順調に育ってくると、主枝はやがてリング支柱のてっぺんにまで成長しますので、頂上まで来たらつる下ろしを行って行灯の頂上付近を空けて、更に主枝と側枝を空いたスペースに誘引しながら伸ばして行灯仕立てを充実させていきます。

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ミニトマトのつる下ろし栽培

ミニトマトのあんどん仕立ての手入れ作業になります。
苗の植え付けから3ケ月が経過しました。

ミニトマトの鉢植え つる下ろし前
ミニトマトの鉢植え つる下ろし前

あんどん仕立てでは、写真のように主枝と側枝とを定期的に誘引し直しながら、
つる下ろしを行って、行灯の下から頂上まで枝をグルグル巻いて、誘引した枝がある程度の間隔をもって、充実するように仕立てて行きます。

ミニトマトの鉢植え つる下ろし後
ミニトマトの鉢植え つる下ろし後

あんどん仕立てでは、このようにして枝をその都度誘引し直しながら、
定期的につる下ろしを行うことが有効です。
株が充実して枝が更に伸びて来ると、実の収量アップにも繋がりますので、
主枝と側枝とが混み合わない程度に行灯に誘引して行くことが大切です。

そろそろ枝が行灯に対して充実して来ましたので、行灯の頂上まで枝が新たに伸びて誘引し直したら、主枝を摘心して成長を止めようと思います。
後は季節が過ぎて収穫量が減ってくるまで、このままの樹形で栽培を継続していきます。

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ミニトマトの芽かき

ミニトマトの行灯仕立てでは、主枝と側枝の二本仕立てで栽培を継続しますので、それ以外の余分な脇芽は全て芽かきをして取り除きます。

ミニトマトの脇芽
ミニトマトの脇芽

写真は脇芽が葉の根元から生えてきた様子です。
早速芽かきをして生えてきた脇芽を取り除きます。

芽かきはなるべく成長してない段階で行うことが基本です。
脇芽が大きく成長してくると、素手では簡単に脇芽を落としにくくなってしまうので、脇芽が小さい内に、根元を指でつまんで下方向に曲げると簡単に取れます。

ミニトマトの芽かき後
ミニトマトの芽かき後

脇芽を綺麗に取ると病気の発生を未然に防ぐことに繋がりますので、手はきれいに洗った手で芽かきをすることが望ましいです。

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ミニトマトの病気の治療と害虫対策

ミニトマトの栽培では害虫や病気の被害にあってしまうことがあります。
病害虫の予防には、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培を行うことが理想です。

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ミニトマトの追肥

ミニトマトの栽培では適した時期に追肥を行うことが有効です。
ミニトマトの栽培では皆さん経験を活かして追肥を行っている印象ですが、追肥を与えるタイミングは株の様子を見て判断するのがベストです。
具体的な時期としては、第一花房に実がついた頃を目安に追肥を与える感じで良いかと思います。

住友化学園芸のマイガーデンベジフルは、適量を株元にばらまくだけで効果を発揮してくれますので、とても扱いやすい固形肥料で、トマトなどの野菜の栽培に適した肥料です。
肥料の有効成分は、3ヶ月から4ヶ月持続しますので、ミニトマトの栽培では一度この固形肥料を与えるだけでも良いかと思います。

同じく住友化学園芸のベジフル液肥も追肥には有効です。
液体肥料は固形肥料に比べて持続力はありませんが、速効性がありますので栄養を早く株に届けたい場合には有効です。

ミニトマトの栽培では固形肥料と液体肥料を使い分けながら追肥を行うと、更なる実の収穫アップに繋がりますので、追肥は株の成長具合を見ながら計画的に行うことが推奨されます。

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ミニトマトの増やし方 挿し木

ミニトマトは、芽かきをした脇芽を使って簡単に増やすことが出来ます。
芽かきをした脇芽は水挿しなどを使ってしばらく栽培した挿し芽を挿し木にすると、挿し木の成功率が高まりますので、水挿しを使った水耕栽培後、土に挿すことをオススメします。

ミニトマトの栽培はワンシーズンで終わりなので、挿し木で株を増やす場合は、早い時期に取り掛かることが望ましいです。
また、赤や黄色のミニトマトの挿し木を使えば、ひとつの鉢植えで数種類の品種を同時に育てることも出来ますので、ミニトマトの品種を混ぜて栽培することも、色や形の見た目が華やかで楽しいですよ(笑)

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