聖火 バラの育て方

聖火 バラの育て方

聖火 バラの栽培方法

つる聖火 つる薔薇の品種紹介

聖火には、木立ち性とつる性の二品種があり、この項ではつる性の聖火を掲載しております。

つる聖火は、ハイブリットティローズ(HT)の聖火の枝変わり品種になります。
系統は、CL、クライミングローズ(つるばら)に分類されます。
作出は、京成バラ園芸 作出年・発表年 1967年 です。
花形は、半剣弁高芯咲きになり、
花の色は、赤、ピンク系の縁に中心は白色の花が咲きます。

この項ではつる聖火の新苗からの育て方を、年間を通して記録しております。
つる聖火のバラの育て方、栽培方法の一助としてご覧ください。

 

目次

聖火 バラの苗の植え付け

新苗の聖火を鉢に植え付ける

バラ園にて購入したつる聖火の新苗を、テラコッタに植え付けを行いました。

つる聖火のバラの植え付け
つる聖火のバラの植え付け

植え付けの時期は五月初旬になります。
つる聖火の新苗の植え付けは、テラコッタと呼ばれる素焼きの鉢の8号サイズに植え付けを行いました。
春に出回る薔薇の新苗は、おおよそ平均して8号程度の鉢が植え付けには丁度良いサイズになります。

植え付け時には、鉢底にあらかじめ鉢底石を適量入れておきます。
鉢底石は、水やりの際に水はけが良くなり根腐れが起きにくくなりますので、鉢底石は必ず入れるようにします。
また、鉢底には鉢底石ではなく赤玉土を入れることもありますが、鉢底石の場合は形が崩れることがありませんので、赤玉土よりも扱いがしやすい印象があります。

また、バラの新苗の植え付けでは接ぎ木部分を地中に埋めてしまわぬよう気を付けましょう。

つる聖火の接ぎ木部分
つる聖火の接ぎ木部分

写真は、つる聖火の接ぎ木部分になります。
接ぎ木部分は新苗の頃はとても弱くとれやすいので、植え付け時に無理な力を加えないように注意が必要です。

また、接ぎ木の部分は、地中に埋めないようにある程度の高さで出すように植え付けを行います。
また、日々の手入れにおいて、接ぎ木部分に何かしらの拍子に土がかかってしまい、土を払いのけずにそのまま放置してしまうと、そこから病気が発生することもありますので、株が充実して来るまでは接ぎ木部分はデリケートに扱いましょう。

つる聖火の植え付けで使用した土は、一般的なバラ専用の用土を使っています。
バラ専用の用土はバラの栽培に適した土になりますので、苗の植え付けの際にはバラ専用の用土を使うことをお勧めします。
さて、無事に苗の植え付けが完了したら、後は風通しが良く日当たりの良い場所で栽培をスタートさせます。

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聖火 バラの花

聖火のバラの花の写真

早速、つる聖火の花の写真を掲載します。

聖火のバラの花
聖火のバラの花

赤、ピンク系の色合いと、白い花弁がとても印象に残ります。
花形は、大輪で半剣弁高芯咲きになります。

写真のバラの花は、デジタル一眼レフカメラに単焦点マクロレンズを付けて撮影しました。
マクロレンズは描画性能が素晴らしく、バラに限らず花の撮影にはとても適しています。
また、マクロレンズは花に近付いてマクロ撮影を行うことも出来ますので、通常のレンズでは困難な花の接写(マクロ撮影)も楽しめますので、花の撮影を趣味に行い方にはお勧めです。

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聖火 バラの花の切り戻し

開花したバラの花をカットする

聖火の花は、開花を楽しんだ後は、カットして切り戻すようにします。

聖火のバラの花の切り戻し
聖火のバラの花の切り戻し

写真は、切り戻しをした聖火のバラの花です。
花弁が開ききった後は、花弁が散りだしますのでその前に花はカットして落とすようにします。

花弁が鉢の土の上に落ちると、やがて腐食して病気の発生源となることがあります。
その様なこともあり、切り戻しを行う理由のひとつとして、病気の予防が挙げられます。

また、咲ききったバラの花を切り戻してカットすることにより、他の枝に付いている蕾の開花を促すことにも繋がりますので、花弁が散りだす前にバラの花は切り戻すことが推奨されます。

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聖火 バラの一輪挿し

水挿しでバラを楽しむ

切り戻しをしたバラの花は、一輪挿しで楽しむことが出来ます。
屋外でバラの花を愛でるのも良いですが、一輪挿しで切り花を楽しむのも中々良い物です。

また、バラの切り花は八分咲きくらいの花を切り戻して一輪挿しに挿すと、数日後には花弁が段々開いて満開になる様子が観察できますのでお勧めの観賞方法になります。

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聖火 バラに肥料を与える

聖火に固形肥料を追肥する

聖火の栽培では、毎年決まった時期に追肥を行うことが大切です。

聖火の株に肥料を与える
聖火の株に肥料を与える

写真は、つる聖火の鉢植えに固形タイプの固形肥料を追肥で与えている様子です。
追肥を行う時期は、3月、6月、9月、あたりが追肥には適した時期になりますので、それらの月には固形肥料を与えるようにしましょう。

固形肥料は適量を株元に撒いて、後は軽く新しい薔薇の用土を被せて施肥は完了です。
固形肥料の与える量は、取扱い欄を参考にして決められた分量を与えるようにします。
肥料の与え過ぎは、根腐れなどの発生に繋がりますので適量が肝心です。

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聖火 バラに活力剤を与える

活力剤をバラの株に与える

聖火のバラ栽培では、固形肥料や液体肥料とは別に、活力剤を栽培の補助として与えることが有効です。

マイローズばらの活力剤は、バラ栽培に適した住友化学園芸の活力剤になります。
園芸用活力剤の効果としては、土壌中の有用微生物を活性化したり、
植物活力成分が根に活力を与え、光合成を盛んに促す効果があります。

マイローズばらの活力剤は、水で希釈して使用しますので、水1リットルあたりキャップ1/2杯(10ml)に薄めて使用します。
鉢植えでの栽培では、鉢底から流れ出る程度の分量を株元に与えるようにします。

薔薇の活力剤を与える時期は、梅雨時の長雨の時期や、猛暑の後の夏バテの時期、または開花のシーズンが過ぎた後など、株が疲弊して樹勢が弱まってしまっている時期が、活力剤を与える時期としては効果的です。

薔薇に活力剤を与えると、株が再び体力を取り戻し、丈夫で健康的に育つ手助けをしてくれますので、固形肥料や液体肥料などの肥料とは別に、活力剤を栽培の補助として与えることがバラ栽培では大切です。

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聖火 バラの害虫予防

バラに付くアブラムシの対策

バラの栽培ではアブラムシが発生することが多いです。

蕾に寄生するアブラムシ
蕾に寄生するアブラムシ

写真は、バラの蕾に付くアブラムシの参考写真になります。
うじゃうじゃ気持ちが悪いですね(笑)
アブラムシは、バラの蕾や枝に寄生して養分を吸い取ってしまいます。
そのため、バラの新芽に十分な養分が行き届かなくなってしまいますので、
アブラムシは大量発生してしまう前に対策を講じることが重要です。

ベニカXファインスプレー

ベニカXファインスプレーは、アブラムシに噴霧するとたちまち絶命してぽろぽろ落ちてきます。
アブラムシは、放っておくとどんどん数が増えてきますので、見つけ次第ベニカXファインスプレーを直接スプレーしてアブラムシを増やさないように心掛けましょう。

カイガラムシエアゾール

住友化学園芸のカイガラムシエアゾールは、バラシロカイガラムシなど、つる聖火の幹や枝に寄生するカイガラムシの駆除に、効果を発揮するスプレー剤になります。

薬剤を噴霧すると、成分が幹や枝に浸透して殺虫効果が約1カ月持続するので、散布後に発生したカイガラムシも退治してくれます。
※農薬になりますので、バラを無農薬で栽培したい場合は使用は控えましょう。

オルトランDX粒剤

また、オルトランDX粒剤は、土にばら蒔くタイプの害虫駆除剤になります。
オルトランDX粒剤をあらかじめ株元付近の土に撒いておくと、やがてバラの株が薬剤を吸収して枝に寄生しているアブラムシを絶命させてくれます。
また、アブラムシを寄せ付けない効果もありますので、アブラムシが発生する時期に前もってオルトランDX粒剤を撒いておくことも、とても有効な害虫予防になります。

アブラムシの駆除とうどんこ病の治療

住友化学園芸のベニカマイルドスプレーは、オーガニック栽培で使用可能な食品成分から生まれた殺虫殺菌剤ですので、聖火のバラのアブラムシ対策としても安心して使えます。

またアブラムシの駆除のほかに、葉のうどんこ病の治療にも効果を発揮しますので、聖火の害虫対策と病気治療としてオススメの殺虫殺菌スプレー剤になります。

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聖火 バラの病気の予防

黒星病・うどんこ病・べと病・灰色かび病などのバラの病気

つる聖火に限らずバラの栽培では病気が発生することがよくあります。

病気のバラの葉
病気のバラの葉

写真は、病気にかかったバラの葉の参考写真です。
大抵の病気では、写真のようにバラの葉は茶色や黄色に変色して落葉します。
病気がさらに進行して広がると、葉が大量に枯れて落ちてしまうこともありますので、害虫の予防と同様に、病気に対しても早期の対策が重要になります。

マイローズ殺菌スプレーは、バラの病気に効果を発揮します。
病気にかかった葉や枝に、マイローズ殺菌スプレーを噴霧することによって病気は改善されますので、病気が酷くなる前に早期の発見と、治療のスプレーを心掛けましょう。

また、樹形全体にマイローズ殺菌スプレーを噴霧しておくと、病気の発生を予防する効果もありますので、病気が発生する前にあらかじめ薬剤を噴霧しておくことも有効な病気予防のひとつになります。

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聖火 バラの台風対策

バラの株の台風予防

バラの栽培では、秋になると台風の強い風雨から株を守る対策をする必要が有ります。

バラの台風対策
バラの台風対策

強い風がバラの株に直撃すると、枝が折れてしまうこともありますので、
写真のように支柱を利用して、枝をビニール紐で支柱に縛り付けるようにして、台風予防をしましょう。

また、鉢植えでの栽培では強い風の影響により、鉢が転倒してしまうこともありますので、鉢をあらかじめそっと倒し、株を寝かせるようにして強い風の直撃からバラを守る方法もあります。
しかし、鉢が大きかったり樹形がそこそこ大きい場合では、株を寝かせることが難しいこともあります。

そのようなケースでは、株全体を均等にビニール紐を使ってフェンスなどに縛り付けて、鉢植えの転倒防止と同時に枝や幹が折れないようにする対策も有効です。

台風が過ぎ去った後は、縛っていたビニール紐を外し、樹形を元に戻します。
そして台風による塩害を防ぐ為に、葉や枝に付いたべとべとした塩分を、ホースなどを使って流水で綺麗に洗い流し、台風による塩害被害を防ぐようにします。

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