ピース バラの育て方 | バラの栽培方法

ピース バラの育て方 | バラの栽培方法

ピース ハイブリッドティーローズを育てる

Peace | Hybrid Tea Roses

ピースはハイブリッドティーローズに分類され、作出国はフランス・メイアン社の品種になります。
花径は半剣弁高芯咲き、花の色は薄い黄色(クリームイエロー)で桃色(ピンク)の覆輪が特徴になります。
殿堂入りしたバラの品種だけあり、大輪で咲くのでとても見ごたえのある品種になります。
品種名にもあるように、第二次大戦後に平和への願いを込めてPeace(ピース)と命名されたようです。

このページではピースのバラの育て方を掲載しておりますので、バラ栽培の一助としてご覧ください。

ピース バラの苗の植え付け

ピース バラの苗の植え付け
ピース バラの苗の植え付け

園芸店でピースのバラの新苗を春に購入しました。
ピースはとても有名なバラの品種で古くから親しまれており、栽培実績も多く、病気にも強い印象がありますので育てやすい品種だと思います。

さっそくピースの苗をテラコッタ8号鉢(素焼きの鉢)を使って植え付けを行いました。
鉢には鉢底石を適量入れてから植え付けをすると排水性がよくなりますので、水はけをよくするために鉢底石はおすすめです。

植え付けに使用した用土はバラ専用で販売されている用土を使って植え付けています。
バラの栽培に適した培養土になりますので、新苗の植え付け時にはよく使っています。
植え付けの際のポイントは、接ぎ木部分は土に埋めないようにすることが推奨されておりますので、接ぎ木部分は土に埋めないように注意しましょう。
また、接ぎ木部分は弱いので、植え付け時に誤って折らないように注意しながら植え付けましょう。

植え付け後は日当たりがよく風通しの良い環境に鉢を置いて、たっぷり水を与えて栽培スタートです。

ピース 苗の植え付け後の鉢植え
ピース 苗の植え付け後の鉢植え

写真は新苗を植え付けてから約50日後のピースの鉢植えです。
株もすこし大きく成長してきてさっそく花も開花しました。

植え付け後からあまり日が経っておらず、株もまだまだ小さいので、早めに花の切り戻しを行って株の負担を軽減させて、まずは株が充実するようにしていこうと思います。
そのため、もうひとつ付いている花の蕾は摘蕾して取り除き、株が充実してくるまでは花を咲かせることは我慢して、初めは樹形を大きく成長させることに専念しています。

ピース バラの花

ピース バラの花
ピース バラの花

ピースはハイブリッドティーローズに分類され、大輪で咲きますのでとても印象に残る花になります。
花径は半剣弁高芯咲き、花の色は薄い黄色(クリームイエロー)で桃色(ピンク)の覆輪が特徴になります。
香りはそれほど強くはありませんが、ハイブリッドティーローズらしいとても見事な花を咲かせます。
株が大きく成長してくると開花数も増えてきますので、普段の手入れも大切です。

ピース バラの花の切り戻し

ピース バラの花の切り戻し
ピース バラの花の切り戻し

ピースの花は、開花後、十分に花の観賞を楽しんだ後は切り戻しを行います。
バラの花の切り戻しの方法は、花の少し下の葉も含むように枝ごと切るようにして剪定を行います。
切り戻しを行うことによって、ほかの蕾の開花を促すことにつながります。

また、切り戻しを行う前に花弁が散ってしまった場合は、花がら摘みをおこなうことも大切です。
そして花弁が株元に落ちたままにしてしまうと、そこから病気が発生してしまうこともありますので、散った花弁はこまめに取り除きましょう。

花弁が開き切る前の八分咲きなど、早めに切り戻しを行って切り花として楽しむこともバラ栽培の楽しみのひとつになります。
切り戻したバラの花は、一輪挿しなどに挿して切り花として楽しむこともできます。

ピース バラに肥料を与える

バラに肥料を与える時期は、3月、6月、9月が適した追肥のシーズンになります。
例えば春に新苗の植え付けを行った場合は、6月頃に追肥を与えることが効果的です。
9月頃には、夏バテをした株に栄養を届けるために追肥を与えるようにします。

肥料は、緩効性の固形肥料を中心に与えるようにして、速効性の液体肥料は補助的に与えるようにするとより効果的だと思います。
液肥は生育期の5月と、秋バラが咲く9月の時期に与えています。
液肥を与える頻度は取り扱いの項目を参考にして、適切な量を与えるようにしましょう。

ピース バラの害虫駆除と病気の予防

ピースの栽培では上手に育てていても、葉に病気が発生してしまったり害虫の食害に合ってしまうこともあります。
病害虫の予防としては、日当たりがよく風通しの良い環境で栽培を継続することが一番の予防法となります。
しかし、葉に病気が発生してしまったり蕾が害虫の食害に合ってしまうこともよくある印象です。

病気では葉に黒星病が発生してしまうことが多いと思います。
黒星病はほかの葉に病気が伝染してしまうこともありますので早期の対策が必要です。
数枚の葉が黒星病にかかってしまった場合は、病気の葉をむしって取り除いて病気の広がりを防ぐことが効果的です。
黒星病がほかの葉にも広がってしまった場合は、薬剤を使った治療も考慮する必要があります。

住友化学園芸のマイローズ殺菌スプレーは、うどんこ病や黒星病と言ったバラの病気に効果のあるスプレー剤になります。
また、樹形全体に前もって適量を噴霧しておけば、病気の発生を予防する効果もありますので、病気が発生してしまう前に、定期的な病気予防を心がけることも有効です。

害虫の駆除には同じく住友化学園芸の「ベニカXファインスプレー」「オルトランDX粒剤」「カイガラムシエアゾール」などをよく使っています。
それぞれ特徴が違いますので、バラの症状に合わせた予防と対策を講じるようにします。
害虫の駆除は早期の対策が必要なので、こまめに株の様子を観察しながら葉や蕾に食害がないかをチェックするようにしましょう。

ピース バラの冬剪定

バラの選定は冬が適切な時期になります。
春に新苗の植え付けを行ったばかりの場合は、冬季にそれほど強い選定を行う必要はないと思いますが、樹形をコンパクトに仕立てるためにも樹形を整える程度の剪定は必要かと思います。
冬に適切な剪定を行っておけば、次のシーズンには樹形が大きく乱れずに、コンパクトに仕立てたまま開花数も増えるかと思います。

また、開花のシーズンには花は剪定もかねつつ切り戻しを行いながら樹形を整えていくことも有効です。
花の切り戻しは樹形を整えるよい機会となりますので、樹形を意識した切り戻し作業はとても有効な剪定の方法のひとつになります。


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