この投稿にはアフィリエイトリンクが含まれております。 詳細はプライバシーポリシーをお読みください。 |
パパメイアン 薔薇の品種紹介
パパメイアンと言うバラの品種を作出したのは、フランスのメイアン社で、作出年・発表年は、1963年 になります。
また、パパメイアンは、1988年世界バラ会連合において、世界のバラの殿堂入りを果たしております。
バラの系統としては、ハイブリッドティーローズ HT になり、木立ち性のバラの品種になります。
花形は、半剣弁高芯咲きで、花の色は濃くて赤い色の大輪で咲くのが特徴的で、
黒バラを代表するバラの品種になります。
香りはダマスク香が大変強い強香品種になります。
ダマスク香とは、一般的にもっともポピュラーなバラの香りの代表格です。
以上のように、パパメイアンは黒薔薇を代表する名花として、
作出されてから今日に至るまで幅広く人気があるポピュラーな薔薇の品種になります。
それでは下記の項目ごとに、栽培のポイントをより詳細に解説しておりますので、パパメイアンのバラ栽培の一助としてご参照下さい。
目次
- パパメイアン バラの苗の植え付け
- パパメイアン 株の植え替え
- パパメイアン バラの花
- パパメイアン バラの花の切り戻し
- パパメイアン バラのドライフラワー
- パパメイアン バラに固形肥料を与える
- パパメイアン バラに活力剤を与える
- パパメイアン バラの害虫と病気の予防
- パパメイアン 蕾の食害
- パパメイアン 葉の食害
- バラのコンパニオンプランツ
- パパメイアン シュート
- パパメイアン バラの風対策
パパメイアンの新苗の植え付け
さて、パパメイアンの新苗を植え付けしてる光景の写真になります。
植え付けに使用する鉢は、テラコッタの8号鉢が、新苗には丁度良いサイズになります。
植え付け方法は、テラコッタに適量の鉢底石を敷き、その上にバラ専用の土を被せていきます。
植え付けに使用する用土は、決してバラ専用に作られた土でなければならない事もありませんが、初めての内は、バラ専用の土として市販されている物を選んで使用した方が、病気や肥料分等の心配を大いに軽減してくれますのでお勧めです。
鉢底石は、赤玉小土よりも水はけがよく、長持ちしますので、オススメです。
そして新苗を植え付ける際には、接ぎ木部分は決して持たないようにします。
バラの接ぎ木部分は新苗の段階では非常に弱いので、気を付けて作業を進めます。
また、接ぎ木部分は土に植め込まないようにし、土の表面より少し高いくらいで植え付けるようにします。
また、接ぎ木部分には植え付けの際に、余計な土を掛けないようにし、病気の発生を未然に防ぐようにします。
植え付けに使用する鉢は、大きすぎても小さすぎてもダメ、
あくまで新苗の大きさにマッチした鉢を選択するようにします。
なぜ、新苗には適度なサイズの鉢が向いているのかと言うと・・・
大きすぎる鉢に新苗を植え付けると、与えた水分の蒸発が遅くなります。
バラの新苗は、まだ小振りですので十分に根が張っていません。
根が十分に張っていないという事は、与えた水分を吸収するのが遅いという事になります。
また、それと同時に用土に吸収された余計な水分の揮発も遅くなる傾向があります。
その為、大きい鉢に植え付けてしまうと、毎日の水やりの度に土が乾燥しきるまでに時間がかかるようになり、土の乾燥が遅いという事は、根腐れの危険が増し、病気の発生を促してしまう恐れがあります。
また、薔薇の根は土の湿り気の水分を求めて土の深く深くへ太く長く伸びる習性がありますので、土の表面に長い間、湿り気が残っていると、土の表面付近に細くて弱い根をどんどん張ってしまう事もありますので、太くて丈夫な根がなかなか育たなくなってしまう事があります。
このような事もあり、大きめの鉢に新苗を植え付ける事はお勧めできません。
また、小さすぎる鉢に植え付けを行うと、薔薇は成長するにつれて根はどんどん成長していき、あっという間に根詰まりを起こしてしまう可能性が高くなります。
その為、春先に植え付けたバラの苗を、数か月後に再び植え替えなくてはならなくなります。
新苗の植え付けから少なくとも2~3年間は同じ鉢で育てた方が生育上好ましいので、小さすぎる鉢に植え付けを行う事は避けた方が無難です。
さて、無事にパパメイアンの新苗の植え付けが完了しました。
まだまだ株が小振りで、大きな大輪の花を沢山咲かせてくれるまでは先は長いです。
植え付け後は鉢底から水が十分に流れるほどに水を与え、
日当たりが良くて風通しの良い場所で栽培を続けていきます。
日当たりが良く風通しが良い程、その後の成長具合に大きく影響を及ぼしますので、好条件であればある程望ましいです。
日頃の手入れ作業のひとつとして、水やりは、基本毎日行うようにします。
水やりの分量は、鉢の底から水が十分に流れ出るくらいがちょうど良い分量になります。
与えるタイミングは毎朝同じ時間に与える事が好ましいですが、必ず守り通すこともありません。
あくまで健康的に成長を促す為には、毎日同じ時間に水を与える事が好ましいという事です。
人間にも生活リズムがあるように、薔薇にも成長のリズムがありますので、
水やりのタイミングを揃えた方が、薔薇も余計な気を使うことなくすくすくと伸びて行けるという訳です。
また、当日に雨が降る事が分かる場合や、前日の雨が長引いていたから、
などの情報が得られるような時に限っては、その日は水を与える必要は有りません。
パパメイアンの株の植え替え
バラは鉢植えで育てていると、定期的に植え替えを行う必要が有ります。
植え替えをせずに同じ鉢で育てたままにすると、根詰まりを起こしたりして生育不良になってしまいます。
植え替えの計画を考慮しながら栽培を継続するようにして株を管理します。
写真は根詰まりを起こしているバラの鉢植えになります。
パパメイアンも最近、生育が鈍くなったり、台芽が伸びてくることも多くなってしまったので、思い切って大きめの鉢に植え替えを行うことにしました。
植え替えを行った時期は、4月中旬になります。
テラコッタの8号の鉢の形に添って根がびっしり生えている様子が伺えます。
このような根鉢の状態では成長を阻害してしまいますね。
鉢から株を引き抜くのもなかなか大変でした(笑)
バラの株の根鉢をほぐしている写真です。
根鉢はある程度崩した方が新たに根がはりやすくなりますので、
完全に崩すのではなく根鉢の下の方の根をむしり取るようにしてほぐしました。
ついでに接ぎ木部分より下から伸びていた台芽も全てかき取り、株元がすっきりしました。
ちなみに接ぎ木部分より上から伸びる芽は新たなシュートなのでかき取っては駄目ですよ。
植え替えは、8号のテラコッタから、丸型のプラスチックプランターに植え替えました。
丸型のプラスチックプランターの大きさは、容量は12リットルで、直径30cmで、高さは31.3cmになります。
「ローズガーデンポット 30型 ダークグリーン」
大きめの鉢に植え替えましたので、これから数年はこのまま栽培を継続できます。
株の植え替えを行ったことにより、パパメイアンの株は再び元気を取り戻して更に大きく成長してくれることと思います。
パパメイアンの花の特徴
さてさて、早速ですが、パパメイアンの花はこんな感じで咲きます。
新苗の植え付けらか約一年後、翌年の春に開花したバラの写真になります。
撮影にはデジタル一眼レフカメラにマクロレンズの組み合わせで撮影した写真になります。
一年間、日頃の手入れが行き届いていれば、立派に開花してくれますので、気長に栽培を続けましょう。
パパメイアンの花は、真っ赤で如何にもバラの花って感じがしますね。
花形は、半剣弁高芯咲きと呼ばれています
このような咲き方もパパメイアンの大きな特徴のひとつです。
花からは、ダマスクの良い香りがして、風が吹けば辺りまで香りが漂う程の強香品種になります。
株が充実してくる栽培から数年後には、複数輪が同時に咲き出しますので、
赤い大輪の花とダマスク香の強い香りを更に楽しむ事が出来ます。
パパメイアンの花の切り戻し
バラの育て方のポイントとして大事な事のひとつに「切り戻し」と言う手入れの方法があります。
バラの切り戻しとは、咲いた花をそのまま放置せずに花を茎ごと切る手入れの事を言います。
バラの花の切り戻しの方法は、写真のように花の少し下の葉も含むように枝ごと切る剪定の事を言います。
花がら摘みとは違い、バラの花の切り戻し作業は積極的にその他の枝に付く花の開花を促す事に繋がりますので、開花した花をある程度の期間楽しんだらどんどんカットするようにします。
流石に日々の手入れとして、七分咲きでは切り戻しは行いませんが、
切り戻した花を切り花として利用する分には七分咲きで切ってしまう事も有ります。
花が十分に開ききって、観賞を楽しんだ後には、積極的に切り戻しを行う方が、株全体の生育には適しておりますので、咲ききった花は切り戻しを行うように心掛けましょう。
また、切り戻しのバラの手入れ作業は、同時に株全体の樹形を整える為の剪定作業にも通じる所がありますので、開花のシーズンには欠かさず行う手入れ作業のひとつになります。
パパメイアンの花のドライフラワー
さて、バラの花は乾燥させてドライフラワーとして保存し、楽しむ事が出来ます。
パパメイアンのような大輪で咲くバラの花は、ドライフラワーにすると花形も大きくて見栄えも良く、印象に残ります。
バラのドライフラワーの作り方は、切り戻しなどで切り落とした花を逆さに吊るします。
オススメの方法は、洗濯ハンガーを使うと、洗濯ばさみで茎を掴んで逆さ吊りしやすいです(笑)
その上、大量に一気にバラのドライフラワーも作れます。
あとは、風通しが良く直射日光の当たらない屋内で乾燥させます。
乾燥方法は、収穫したハーブの葉を乾燥させる要領と同じです。
注意点としては、十分に開ききった花を収穫して乾燥させると、花びらが散りだしてしまう事もある為、開花しきったバラの花はドライフラワーには向きません。
花形の好みにもよりますが、もう少しで完全に開ききるくらいのバラの花形が、ドライフラワーには丁度良いと思います。
また、雨が降った後の花や、早朝の花は、雨露で湿っている事もありますので、ドライフラワーには向きませんので、快晴の日中にドライフラワー用に収穫する事が望ましいです。
十分に乾燥したバラの花は、ポプリやバラの装飾の飾り付けなどに利用する事が出来ます。
筆者のお勧めは、ボトルなどの透明な瓶詰に、バラなどのドライフラワーを詰め込んで行くタイプのポプリが、見た目でも楽しめますのでお勧めです。
パパメイアンのドライフラワーは、ダマスクの香りもそれほど失われませんので芳香性は良いのですが、それでも段々と香りは失われてしまいますので、そのような時にはバラのフレグランスミストなどを花に適量スプレーしてあげると、再び香りが豊かに漂いますので、バラのドライフラワーの使い道は、ボトルタイプのポプリがお勧めです。
パパメイアンに追肥を施す
バラに固形タイプの追肥を与える時期は、3月、6月、9月が丁度良い季節になります
三月、六月、九月の季節に固形肥料の追肥を与えるのには、下記のような理由があります。
3月に追肥を与えるのには、4月からバラの株は成長期に入りだしますので、その頃合いに適切に株に栄養分を与えてあげる為です。
6月は、4月、5月の開花シーズンを過ぎて、株が少し疲弊している状態になりますので、追肥を与える事により、株に元気を取り戻させる為に行います。
また、夏に入る前に、十分に栄養分を蓄えさせ、夏を乗り切る為の栄養分を与えるというにも繋がります。
9月では、夏バテ気味になった株に、栄養分を与える事によって体力を回復させる効果があります。
また、四季咲きのバラ品種でもあるパパメイアンは、株の状態次第で秋にも再び開花し、秋バラを楽しむ事も出来ますので、その為に前もって追肥を与えるという事も考慮して、追肥を与えるようにします。
以上のように、固形肥料の追肥を施す時期は、おおよその範囲で決まっています。
必ずしも追肥のシーズンは、 3月 6月 9月 を守らなければならない訳ではありませんが、
バラの生育サイクルを考慮すると、上記の季節が施肥を行うにはちょうど良い時期になる訳です。
また、固形タイプの肥料とは別に、液体肥料を与える事も有効な方法のひとつです。
固形肥料と液体肥料の使い分けは、あくまで固形肥料をメインの追肥として与えるようにし、液肥は補助的に与える方法が有効です。
液体肥料を与える時期は、4月、5月辺りの生育期なら週に1回程度、
10月、11月辺りには月に2回程度与えるようにして、株の生育具合を観察しながら与えるようにします。
肥料は適量を適切な時期に与える事は重要ですが、分量を多く与えれば良いと言う物ではありません。
肥料の与え過ぎは、株が栄養過多になり、根腐れを起こしてしまったり、最悪のケースでは完全に枯れ果ててしまう事もありますので注意が必要です。
追肥を与える分量は、パッケージに記載されている肥料の取り扱いを参考にして、適切な時期に適量分を与えるようにしましょう。
パパメイアンに薔薇の活力剤を与える
活力剤をバラに与える時期
マイローズばらの活力剤は、バラ栽培に適した住友化学園芸の活力剤になります。
園芸用活力剤の効果としては、土壌中の有用微生物を活性化したり、
植物活力成分が根に活力を与え、光合成を盛んに促す効果があります。
ばらに活力剤を与えると、樹勢が弱まっていた疲弊した株が体力を取り戻し、
株を丈夫に育てることが出来るようになります。
活力剤は、梅雨時や夏バテ時、または開花の時期のピーク後など、株が疲弊して体力が落ちている時期に栽培の補助として与えることが効果的です。
マイローズばらの活力剤は、水で希釈して使用する為、水1リットル当り、キャップ1/2杯(10ml)に薄めて使用します。
鉢植えでの栽培では、そのようにして薄めた活力剤を、鉢底から流れ出る程度の量を株元に与えるようにします。
パパメイアンの病気の予防と害虫の対処
バラの栽培では必ずと言っていいほど、葉が病気になったしまったり、枝や花が害虫の食害に合うこともあります。
これらの病気や害虫に対処する方法としては、風通しが良く適度な陽射しが得られる環境下で栽培を行うことに尽きます。
風通しの良い栽培場所では、カイガラムシの発生がある程度は抑えられますし、
適度な陽射しが射すような環境では葉に十分な日光を与えやすく、病気が発生する事も大いに軽減されます。
しかし、そういった好条件化では栽培が出来ないことも有りますし、
長雨の影響で栽培の条件が悪くなることも大いにあり得ます。
そのような事も有りますので、健康的なバラの育て方として、病気や害虫には日頃の予防が大事になってくる訳であります。
マイローズ殺菌スプレーは、うどんこ病や黒星病と言ったバラの病気に効果のあるスプレー剤になります。
また、樹形全体に前もって適量を噴霧しておけば、病気の発生予防効果もありますので、病気が発生してしまう前に、定期的な病気予防を心掛けましょう。
ベニカXファインスプレーは、アブラムシや幼虫などバラに寄生する害虫に効果のあるスプレー剤になります。
バラの栽培では必ずと言っていい程アブラムシはどこからともなく現れますね。
油断をしていると、枝中にアブラムシが大量発生してしまう事もあります。
アブラムシを発見したら、このスプレー剤を直接吹き付ければあっという間にアブラムシは絶命していきます。
また、チュウレンジハバチの幼虫は、バラの葉を根こそぎ食べてしまう緑色の小さい芋虫の事を言います。
集団で葉に食害を与えますので、若い葉が全滅してしまう事もあります。
ベニカXファインスプレーは、チュウレンジハバチの幼虫にも絶大な効果がありますので、幼虫は見つけ次第噴霧して取り除くようにしましょう。
住友化学園芸のカイガラムシエアゾールは、バラシロカイガラムシなどのカイガラムシの駆除に効果を発揮するスプレー剤になります。
スプレーを噴霧すると、成分が幹や枝に浸透して殺虫効果が約1カ月持続するので、散布後に発生した害虫も退治してくれます。
オルトランDX粒剤は、用土の上に粒剤を蒔くタイプの害虫予防剤になります。
こちらの特徴としては、アブラムの発生とコガネムシの幼虫に足して効果が高いです。
害虫が発生する時期より前もって散布しておけば、ばっちり効果が出ます。
ばらの生育が活発になる3月の初旬あたりからあらかじめ、予防として本剤を蒔いておくことをお勧めします。
以上のように、バラの病気の予防や害虫の駆除には色々な種類の薬剤が市販されております。
それぞれ特徴が違いますので、バラの症状に合わせた予防と対策を講じるようにしましょう。
パパメイアンの蕾の食害
パパメイアンに限らずバラの蕾は害虫の被害にあうことがあります。
バラの蕾を好んで食べる害虫に「ホソオビアシブトクチバ」という蛾の芋虫がいます。
写真のように、ホソオビアシブトクチバの芋虫は、蕾に穴を開けるようにして食べるのが特徴になります。
このように食害にあった蕾は綺麗に咲くことが出来なくなりますので、
摘蕾して蕾を落とします。
せっかくもうじき開花しそうな蕾であっただけにとても残念です。
ホソオビアシブトクチバを駆除するには、見つけて捕殺する訳ですが、
夜行性で日中は枝に擬態しているため、見つけるのがとても困難です。
その為、ホソオビアシブトクチバの対策には予防が効果的になります。
ベニカXファインスプレーをあらかじめ樹形全体に噴霧することにより、ホソオビアシブトクチバをある程度、寄せ付けなくすることが出来ますし、ホソオビアシブトクチバの卵や芋虫が付いてしまったとしても薬剤が降りかかれば絶命してくれます。
また、オルトランDX粒剤を株元の用土にあらかじめ撒いておけば、ホソオビアシブトクチバの予防に繋がりますので、こちらの害虫予防も有効です。
オルトランDX粒剤は、スプレー剤のような即効性は有りませんが、
浸透移行性の殺虫成分が植物に段々と吸収されますので、殺虫効果が長くなる特徴があります。
パパメイアンの葉の食害
パパメイアンに限らずバラの葉は害虫の被害にあうことがあります。
写真はチュウレンジハバチという害虫が、ノイバラの枝に卵を産み付けている様子です。
産み付けられた卵からやがて芋虫が出てきて葉を食害し始めます。
チュウレンジハバチの幼虫は、群がるようにして葉を一気に食べだしますので注意が必要です。
チュウレンジハバチの幼虫の食害を防ぐには、オルトランDX粒剤を株元の用土にあらかじめ撒いておけば被害を未然に防ぐことが出来ます。
それでも幼虫の食害にあってしまったら、ベニカXファインスプレーを吹きかけて、葉に群がるチュウレンジハバチの幼虫を駆除するようにしましょう。
バラのコンパニオンプランツ
チャイブをコンパニオンプランツとして寄せ植えする
バラの栽培では、チャイブを傍らに植え付けると害虫の忌避効果があると言われており、バラの香りを高る効果もあるとされております。
初めはバラとチャイブを寄せ植えすることに少し抵抗感もありましたが、いまでは積極的に利用しているコンパニオンプランツになります。
また、チャイブには黒星病などのバラの病気の予防効果もあるようなので、バラ栽培ではとても頼りになるコンパニオンプランツです。
チャイブの寄せ植えは地植えはもちろん鉢植えでも混植できますが、バラの株元に近すぎると株元の蒸れの原因になってしまうこともありますので、少し離してチャイブを植え付けるようにしましょう。
チャイブは生育環境が良いと子株がどんどん増えてきますので、鉢植えでバラを栽培している場合は、株元が混みあってきたら株数を減らすように子株を間引きながら管理をしていきます。
バラの栽培は農薬を使うことも多いので、農薬を使う場合はチャイブはあくまでコンパニオンプランツとして栽培し、食用として食べないようにしましょう。
パパメイアンのシュート
ベーサルシュートとは
パパメイアンの栽培では、株が大きく育って安定してくると、株元より新芽が伸び始める事があります。
写真のように、株元から伸び始める新芽を「ベーサルシュート」と呼びます。
このベーサルシュートは、大変元気で勢いよくどんどん高く長く伸びる性質があります。
健康的な緑色をした枝ですが、やがては茶色く変色して木質化していき、主要な枝のひとつに育ちます。
そうして育ったベーサルシュートは、古い枝と世代交代をさせるようにします。
また、ベーサルシュートの成長速度が速すぎて、株全体の樹形を崩すほどに伸びてしまう場合は、茎の先端をカットして樹形を整える為の剪定を施しましょう。
このようにしてバラの栽培は、古い枝から若い枝へと世代を交代させつつ育てていくようにします。
若い枝が十分に育って木質化していくまで暫くは、古い枝と若い枝とを共存させます。
そして段々と古い枝から新しい枝へと世代を交代させるようにして枝を更新させていけば、株の寿命も延びて、栽培を長く続けられるようになります。
木質化した古い枝は、花付きが悪くなったり葉の付き具合も悪くなることがありますので、新しい枝と世代を交代させた時点で切り詰めるようにします。
パパメイアン バラの風対策
バラの株 台風被害を予防する
毎年、台風の時期が近付くと、強い風で枝が折れてしまったり、
塩っ気を帯びた雨風で、葉がべとついたりしてしまいます。
バラを鉢植えで栽培している場合は、あらかじめ鉢を倒して、株を寝かした状態にして強い雨風から株を守る方法があります。
株がそれほど大きくない場合は、鉢植えを寝かす台風の予防対策が有効ですが、
株が大きくなると少し大変です。
株がそこそこ大きくて、枝葉が多い場合は写真のように支柱に枝や幹を数か所、ビニール紐でまとめるように縛り、台風の強い風が吹きつけても、幹や枝が折れてしまわないように対策を施すことが大切です。
また、鉢は壁際などに移動して、鉢が強い風で倒されてしまわないように気を付けます。
またはフェンスなどを利用して、ビニール紐で株全体をまとめるようにして数か所、縛ることも、鉢植えの転倒防止になります。
台風が過ぎ去った後は、ビニール紐は外して元の樹形に戻します。
また、雨に含まれる塩分のせいで塩害が発生しますので、ホースによる流水で葉や枝に付いたべとべとした塩分を洗い流すようにしましょう。
台風の時期は、このような風対策と、過ぎ去った後の塩分を洗い流す作業を怠らないようにして、台風の時期をやり過ごしましょう。