バタースコッチ バラの育て方

バタースコッチ バラの育て方

バタースコッチ つる薔薇の品種紹介

バタースコッチは、つるバラ品種のバラに属します。
系統は、CL クライミングローズ。
花形は半剣弁平咲き、花の色はバタースコッチ色、つまりベージュ色や黄色がかった茶色い色合いの花が咲きます。
作出は、J&P アメリカ 作出年・発表年 1986年 になります。

バラの花の色は赤や白、そして黄色などが人気がありますが、
バタースコッチの様な独特な花弁の色合いのバラも、なかなか個性的です。
バタースコッチは、つるバラになりますので枝の誘引を楽しみながらの栽培が出来ます。
病気に強く、花付きも良く、生育旺盛ですので、思う存分つるバラ栽培を楽しむことが出来ます。

この項では実際にバタースコッチの新苗の植え付けから栽培を始めておりますので、年間を通したバラ栽培の一助としてご覧ください。

 

目次

バタースコッチの植え付け

新苗のバタースコッチを鉢に植え付ける

バタースコッチの苗は、バラ園にて咲いている実物を見た後、購入しました。
購入と植え付けの時期は5月の中旬になります。
まさにバラの新苗がたくさん出回る時期ですね。

バラ園ではバラを実際に鑑賞して、気に入った品種を見つけることが出来ますので、想像した花の色合いとは違うなーと言うケースは無くなります。

さて、バラの新苗の植え付けにはテラコッタ(素焼きの鉢)の8号鉢を用意しました。
鉢底には適量の鉢底石を入れておき、水はけを良くするようにしました。

用土はバラ専用の用土を使って植え付けています。
バラ専用の用土には、あらかじめ肥料成分が混ざっている物が多いので、
苗の植え付けから2カ月ほどは肥料を与える心配はいりません。

植え付けの際には接ぎ木部分は、地中に埋めずに少し出しておくようにします。
また、接ぎ木部分は脆いので、植え付け時に無理な力を加えないように注意が必要です。
バタースコッチの新苗の植え付けが完了したら、たっぷり水を与え、風通しが良く日当たりの良い場所で栽培をスタートさせます。

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バタースコッチのバラの花

バタースコッチ色の花

バタースコッチの花の色は品種名のとおりバタースコッチ色です。

バタースコッチ バラの花の写真
バタースコッチ バラの花の写真

ベージュと言うか、黄色の強い茶色と言うか、独特の色合いが印象に残ります。
花形は半剣弁平咲きですので、いかにも薔薇だというような咲き方をします。

作出年は1986年と、決して新しい部類の品種ではありませんが、非常に個性的な色合いで咲きますので、ロングテール品種であり、現在でも人気のある品種になります。

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バタースコッチの花の切り戻し

バラの花の切り戻しとは

バタースコッチは、開花後、花弁が散りだす前にカットして落とすことが大切です。

バラの切り戻し
バラの切り戻し

バラの花は、満開になるとやがて花弁が散りだし株元には大量の花弁が落ちだします。
散った花弁はやがて腐敗し、そこから新たな病気が発生してしまうこともありますので、咲いた花は散ってバラバラになる前にカットして落とすようにします。

バラの花を切り戻すということは、他の枝に付いている蕾の開花を促すこともに繋がりますので、花の開花を楽しんだ後は、花弁が散りだす前にカットして落とすと同時に、他の蕾の開花を促しましょう。

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バタースコッチのバラの切り花

一輪挿しにバラを挿す

切り戻したバラの花は、切り花として一輪挿しで観賞することが出来ます。

バラの切り花は、八分咲きでカットした花を一輪挿しに挿すと、
数日後には花弁が開ききり、満開になります。
花弁が段々と開く様子を観察できますので、バラの切り花の楽しみ方のひとつと言えます。

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バタースコッチ バラの固形肥料

バタースコッチの追肥

バタースコッチの鉢植えに肥料を与える
バタースコッチの鉢植えに肥料を与える

写真は、株元に固形タイプの肥料を追肥で与えている様子になります。
固形タイプの肥料は、株元に均等に撒き、軽く土を被せるようにします。

固形肥料は株元にまいて後は軽く土を被せれば施肥は完了です。
バラ栽培では追肥は重要な手入れのひとつになりますので、
適切な時期に肥料を与えるようにしましょう。

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バタースコッチに活力剤を与える

薔薇の株に活力剤を与える

バタースコッチのバラ栽培では、活力剤を栽培の補助として与えることも、有効な栽培方法のひとつとなります。

マイローズばらの活力剤は、バラ栽培に適した住友化学園芸の活力剤になります。
園芸用活力剤の効果としては、土壌中の有用微生物を活性化したり、
植物活力成分が根に活力を与え、光合成を盛んに促す効果があります。

マイローズばらの活力剤は、水で希釈して扱いますので、水1リットルあたり、キャップ1/2杯(10ml)に薄めて使用します。
鉢植えでの栽培では、鉢底から流れ出る程度の量を株元に与えるようにします。

薔薇の株に活力剤を与える時期は、梅雨時、夏バテ時、開花のシーズン後、などのように、株が疲弊して体力が奪われ、樹勢が弱まってしまっている時期に活力剤を与えるようにします。

活力剤を与えることによって、株が丈夫で健康的に育つように、栽培の手助けをすることが出来ますので、バラの活力剤は肥料とは別に、栽培の補助として上手に扱うことがバラ栽培では大切です。

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バタースコッチ 枝の誘引

つるバラの枝の誘引方法

バタースコッチはつる性のバラ品種になりますので、枝をオベリスクやアーチなどに誘引して仕立てを楽しむ栽培が出来ます。

つるバラの枝の誘引
つるバラの枝の誘引

枝の誘引は、写真の様な麻の紐が扱いがしやすいです。
麻の紐の他に、ビニタイなどがありますが、麻の紐が一番エコロジーですので、
植物の栽培では麻の紐を使うように心掛けています。

つるバラの枝の誘引方法は、枝をまずは垂直に上へ上へ伸ばすようにします。
冬になり、枝に赤みが出て来る頃が、枝がしなやかになり誘引には適した時期になります。

苗の植え付けから冬季までの間に垂直に伸ばした枝を、今度はオベリスクやアーチなどに絡めて誘引して行きます。
枝の誘引は、力いっぱいに無理に枝を曲げてしまうと折れてしまうこともありますので、枝のしなやかさを確認しつつ慎重に枝を誘引して行きます。
その際に、所々で麻の紐を使って縛りながら作業を進めていきましょう。

栽培年数の経過と共に株が充実して来ると、オベリスクでもアーチでも全体的に均等に枝を程よく誘引することが出来ますので、焦らずゆっくり誘引して行き仕立てを楽しみながら栽培を継続しましょう。

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バタースコッチ バラのドライフラワー

バラの花をドライフラワーにする

バタースコッチの花は乾燥させてドライフラワーにすることが出来ます。

バラのドライフラワー
バラのドライフラワー

バタースコッチは、もともと微香品種ですので、ポプリなどにする場合はバラのエッセンシャルオイルなどを使って香りを付けるようにします。

バラのドライフラワーは、切り落とした花を茎ごと逆さ吊りにして、室内の風通しがよく直射日光の当たらない場所で乾燥させます。
乾燥させたバラのドライフラワーはポプリなどに使うことが出来ます。

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バタースコッチの害虫予防

バラの害虫駆除

バタースコッチのバラ栽培では害虫の駆除を行う必要が有ります。

住友化学園芸のベニカXファインスプレーは、害虫の駆除と病気の治療に効果を発揮します。
アブラムシ、芋虫、チュウレンジハバチの幼虫などの害虫に対して、絶大な駆除力があります。
これらの害虫は見つけ次第、スプレーを噴霧して駆除するようにしましょう。

また、ベニカXファインスプレーは、害虫予防の効果もありますので、
あらかじめ株全体にスプレー剤を適量噴霧しておくことにより、害虫を寄せにくくする効果もあります。

バラの枝に寄生するアブラムシ

こちらの写真はバラの蕾に寄生しているアブラムシの写真になります。

バラに寄生するアブラムシ
バラに寄生するアブラムシ

初めは数匹でも放っておくと段々と数が増えていき、最終的には群れを成しているかのように大量に発生しだします。

アブラムシは、枝から養分を吸汁し、枝の成長を妨げてしまいます。
数匹なら大した被害は有りませんが、数が大量に増えると、多くの養分が吸われ奪われてしまいますので、株の健康を脅かす存在となります。

ベニカXファインスプレーは、アブラムシに直接スプレーすると、あっという間にぽろぽろと落ちていき絶命しますので、アブラムシが大量発生してしまう前に早い段階でスプレーして駆除しましょう。

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バタースコッチの病気の予防

バラの病気を治す

バラは病気になりやすい植物ですので、病気には早期の治療が大切です。

住友化学園芸のマイローズ殺菌スプレーは、バラの病気治療に効果を発揮します。
黒星病、うどんこ病、べと病、灰色かび病など、一般的なバラの病気の治療ができます。

バラは気を使って育てていても病気にかかりやすいので、日頃から株の健康状態を観察するようにして、葉に病気が見つかったときは、速やかにスプレー剤を噴霧して葉の病気治療を行うようにします。

また、病気の葉が一枚、二枚、と数えられる程度であれば、そのまま病気の葉をむしって取り除くことも有効です。

病気に対して早めに対策を施せば、軽度で済みますが、本格的に病気が進行してしまったら、株全体が病んでしまい、最悪、株ごと枯れてしまうこともありますので、病気の対策は早ければ早い程、治りやすくなります。

マイローズ殺菌スプレーは病気の治療だけではなく、病気の予防にも効果を発揮しますので、あらかじめ株全体にむらなくスプレー剤をかけておけば、葉の病気が広がるリスクを大いに軽減してくれます。

病気のバラの葉

バラの葉の病気
バラの葉の病気

写真は、病気になったバラの葉です。
葉に病気が発生すると、葉が黄色や茶色に変色しだしますので、病気が葉に発生したことは見た目で分かります。

初めの内は数枚の葉だけに病気が発生していたとしても、放っておくと段々と他の葉や枝にも病気が伝染するように広がることもありますので、
病気の葉は見つけ次第、マイローズ殺菌スプレーを適量スプレーして、早めに病気の治療を施すように心掛けましょう。

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バタースコッチ バラの台風対策

バラの風予防と塩害被害を防ぐ方法

毎年、台風の時期になるとバラの台風対策が必要になります。

バラの台風対策
バラの台風対策

バタースコッチはつるバラになりますので、せっかく育てた長い枝が台風の被害で折れてしまうことは避けたいところです。
写真のように、支柱を使って枝や幹をビニール紐を使って縛り、強い風を受けて枝が折れてしまわないように予防対策をしておくことが大切です。

また、鉢植えでの栽培では鉢をそっと倒して株を寝かし、強い風が鉢植えに直撃しないようにする方法も有効です。
しかし、鉢のサイズが大きかったり樹形が大振りだったりすると、鉢を倒して株を寝かすことが出来ない場合もありますので、そのようなケースでは株全体をフェンスなどを利用してビニール紐で均等に縛り付けることで、鉢の転倒を防ぐと同時に枝や幹が折れることを防げます。

台風が過ぎ去った後は、縛っていたビニール紐を外し、葉や枝に付いた塩分を流水で洗い流して塩害による被害を防ぐようにします。
台風の予防対策は、前もって準備をしておくことが安全ですので、台風当日になって慌てて作業をすることなく事前準備を心掛けましょう。

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