パセリの育て方
パセリは、セリ科の二年草に属するハーブの仲間になります。
二年草とは、春に植え付けた植物が、翌年に開花して花が結実し、種子を残して枯れていく植物のサイクルになります。
パセリは、18世紀末の日本にオランダ人によって持ち込まれたとされ、和名ではオランダゼリ(和蘭芹)とも呼ばれています。
パセリはみずみずしい濃い緑色の葉をしていて、葉は縮れておりカールしているのが特徴になります。
葉は料理に添えられて、抗菌作用、殺菌作用があるとされています。
目次
パセリの植え付け
ガーデンセンターで購入したパセリの苗を植え付けました。

植え付けには8号の素焼きの鉢を使いました。
植え付けに使用した土は、一般的な野菜などの用土です。
鉢の底にはあらかじめ赤玉土を入れて、水はけがよくなるようにしています。
パセリの植え付けが完了したら、後は日当たりが良く風通しの良い環境で育てていきます。
パセリは病気や害虫に強く、栽培環境が良ければ葉をたくさん収穫できますので、気長に栽培を継続させましょう。
パセリの葉
パセリの葉は、カールして縮れているのが大きな特徴になります。

カールした濃い緑色の葉は、水分を多く含み、みずみずしい葉になります。
葉には抗菌作用、殺菌作用があり、料理に飾り付けられている理由は単なる飾りだけではないということです。
パセリの葉の収穫
パセリの葉は、料理などで使うことが出来ます。
収穫は、茎の先端に付いている若くて柔らかい葉を収穫するようにします。
収穫したパセリの葉は、サンドイッチやハンバーグなどの料理に添えて飾り付けます。
また、パセリの独特な香りは料理の口直しとしても人気があります。
パセリの花
パセリは、植え付けから翌年の春になると、茎がとう立ちして蕾を付けるようになります。
蕾はやがて開花して小さな花を大量に咲かせます。

パセリは2年草になりますので、とう立ちして開花し、種子が出来るとやがて枯れていきます。
栽培を少しでも長く継続させるには、とう立ちした花茎を摘み取ると、株のエネルギーは開花と結実のために消費されなくなりますので、葉の収穫を継続できます。
パセリの追肥
パセリは、定期的に追肥を行うことが効果的です。
追肥の時期は、3月、6月、9月あたりが適した時期になりますので、固形肥料を与えるようにしましょう。
パセリの冬越し
パセリは、2年草になりますので、植え付けをしたその年の冬は越冬することが出来ます。

パセリは耐寒性がありますので、そのまま屋外で冬越しすることが出来ます。
そのため、鉢植えでも室内に入れる必要はありませんのでそのまま外で栽培を継続させます。
パセリのとう立ち
パセリは、セリ科の二年草になりますので植え付けてから翌年の春になるととう立ちします。

とう立ちしたパセリは、やがて蕾を付けて開花し、花が咲きます。
花はやがて結実して種子を作ります。
種子が作られてパセリの株はやがて枯れてしまいます。
とう立ちしたパセリの株を、少しでも長く栽培を継続させるには、
とう立ちした花茎を摘み取り、花を咲かせないようにすることが大事です。
開花と結実をさせないようにすることによって、株は葉を茂らせることにエネルギーを廻すようになりますので、花茎は早めに摘み取るようにします。
それでもやがて株は、とう立ちの頻度が高くなり、葉は食用に向かなくなってきますので、新たに種を蒔くか、苗を購入して栽培を初めからやり直すことが大事です。
パセリの害虫対策
パセリは、チョウ目の害虫被害にあうことが多いです。
特にアゲハ蝶の幼虫に葉を食べられることが多く、幼虫は葉を食い尽くすほどに被害を与えてしまいます。

チョウ目の芋虫系の幼虫は、捕まえて捕殺するか、殺虫水和剤で駆除するなどして葉の食害を防ぐようにします。
アゲハ蝶の幼虫は、何匹かまとまって発生することもありますので、
株全体を確認して、害虫の見逃しが無いように観察することが大切です。
STゼンターリ顆粒水和剤
住友化学園芸から発売されているSTゼンターリ顆粒水和剤は、天然成分の殺虫水和剤になりますので、環境への影響も少なく、有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です。

パセリに付く、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、などのチョウ目の害虫に効果をあらわしますので、パセリのオーガニック栽培でも安心して使えます。
STゼンターリ顆粒水和剤は芋虫系の害虫駆除に絶大な効果を発揮してくれます。
芋虫を放置したままにすると、葉がどんどん食害され、それに伴い芋虫の糞も大量に発生しますので、芋虫は見つけ次第、捕殺するか、STゼンターリ顆粒水和剤で駆除するようにしましょう。
パセリの葉をサンドイッチに添える
パセリの葉はサンドイッチの付け合わせとして添えられることが多いですね。
そもそもパセリの葉は、彩を加えることを目的とするだけではなく、パンの乾燥防止にも役立ちます。

写真は手作りしたオムレツサンドイッチの写真です。
収穫したてのパセリの葉を添えています。
パセリの葉は水分を多く含んでいますので、盛り付けられたサンドイッチに添えることによって、
サンドイッチがパサパサに乾燥してしまうことを軽減してくれます。
また、パセリの葉は栄養素の含有量が高いうえ、抗菌作用、殺菌作用もあるとされていますので、
料理に添えられていることも多い印象です。