フェンネルの育て方 | ハーブの栽培方法

フェンネルの育て方

フェンネルの育て方

フェンネルの品種紹介

フェンネルの品種は主に、スイートフェンネルとブロンズフェンネルの二品種があります。
スイートフェンネルは、主に食用として、ブロンズフェンネルは観賞が目的の園芸品種として栽培されています。
この項では、主にスイートフェンネルの栽培方法を記載しております。

スイートフェンネルは、セリ科 ウイキョウ属 に属する多年生植物(多年草)になります。
そのため、株を上手に育てていれば、長い年月フェンネルの栽培を継続して楽しむことが出来るようになります。

さて、このページでは実際にスイートフェンネルの苗の植え付けから葉やフェンネルシード(種)の収穫まで、日々の手入れの様子を豊富な写真と共に掲載しておりますので、スイートフェンネルの栽培の一助としてご参照ください。

目次

スイートフェンネルの植え付け

スイートフェンネルの苗を素焼きの鉢に植え付け

スイートフェンネルの新苗は、春先からハーブガーデンや園芸センターなどに並び始めます。

スイートフェンネルの苗の植え付け
スイートフェンネルの苗の植え付け

写真は、スイートフェンネルの新苗を素焼きの鉢に植え付けた写真です。
鉢のサイズは約10号程度のサイズの素焼きの鉢になります。

植え付けには一般的な野菜用の用土を使い、鉢底にはあらかじめ水はけを良くするための赤玉土を適量入れてあります。

スイートフェンネルは、草丈が1メートルを超えるほどに成長しますので、
鉢は大きめのサイズで栽培をした方が無難です。
または、株の大きさに合わせて植え替えを行いながら栽培を続けていきます。

さて、苗の植え付けが完了したら、たっぷり水を与えて、後は日当たりが良く風通しの良い場所で栽培を継続させます。
スイートフェンネルは、草丈が高く育つハーブ品種になりますので、栽培スペースは広めに確保するようにしましょう。

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スイートフェンネルの葉

スイートフェンネルの葉の特徴

スイートフェンネルの葉は、細い線状の葉が羽状に集まった形の葉になります。
とても特徴のある葉になりますので、印象に残りやすい葉の形だと言えます。

スイートフェンネルの葉
スイートフェンネルの葉

スイートフェンネルの葉は、料理の香り付けに利用されています。
とくに魚料理との相性が良く、ヨーロッパでは古来より魚料理の香り付けに重宝されてきました。

葉は、収穫したてのフレッシュな葉から、乾燥させたドライの葉まで、料理では調理法によって使い分けられております。

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スイートフェンネルの花

黄色いスイートフェンネルの花

スイートフェンネルは、小さな黄色い花をたくさん咲かせます。

スイートフェンネルの花
スイートフェンネルの花

花はやがて結実して種が出来ると、種はフェンネルシードとして利用されます。
フェンネルシードとはそのまま「フェンネルの種」と訳されます。
フェンネルシードはハーブと言うよりも、スパイスとして料理に利用されます。
スイートフェンネルの葉はハーブとして、種はスパイスとして利用される少し珍しい植物になります。

しかし、開花には注意が必要です。
フェンネルの株は、花を開花させ種を結実させて、自らは枯れてしまったとしても子孫を増やすように、そして残そうとします。
このような植物の生命のサイクルは、フェンネルに限らずあらゆる植物の基本的な性質になります。

開花と種の結実には大量のエネルギーが必要で、株は開花と種の結実にエネルギーを優先して廻してしまいますので、結果として株の成長が阻害されてしまうこともあります。

その様なこともありますので、フェンネルシードの収穫を試みたい場合は、株がしっかり大きく成長して体力が付いた段階で行うようにしましょう。
苗の植え付けから暫くの間は、株を大きく充実させることを優先して、葉の収穫を少し控えめにし、尚且つ花芽が付いた段階で蕾を茎ごとカットして落とすようにして、植え付けから一年程度は葉の収穫も花の開花も控えることをお勧めします。

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スイートフェンネルの剪定

スイートフェンネルの花と葉の剪定

スイートフェンネルは、草丈が1メートルを超えるほど大きく成長するハーブになります。
そのため、樹形を管理しながら栽培をする必要が有ります。

スイートフェンネルの株は、充実して来ると草丈が高くなると同時に葉がどんどん成長して樹形が乱れやすくなりますので、株元付近の黄色く変色した葉は定期的に取り除くようにして切り取ります。
また、草丈が高くなり過ぎて手入れが大変だと感じる場合は、樹形の先端をあえてカットして背丈を詰めてしまうことも有効です。

花を開花させてそのまま種が出来ると、フェンネルシードを収穫することが出来ますが、種を作る為に株はとても大量のエネルギーを消費しますので、
葉の収穫が目的の場合は花は開花する前に茎ごと切り落とすことが大切です。

また、株が充実して大きくなるまでは、花は結実させずに株の成長を優先させることが大切です。
フェンネルシードの収穫は、株が充実して大きく成長するまで待つようにして、初めは株の成長を優先させることが望ましいです。

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スイートフェンネルの葉の収穫

葉の収穫方法

スイートフェンネルの栽培の楽しみは、なんと言っても葉の収穫ですね。
スイートフェンネルは、葉を収穫して料理などに利用することが出来ます。

スイートフェンネルの葉の収穫
スイートフェンネルの葉の収穫

スイートフェンネルの葉は、写真のように葉の根元で刈り取って収穫します。
収穫した葉は、ホースを使って流水で土などの汚れを洗い流してから、料理などに使うようにします。

収穫したてのフレッシュなスイートフェンネルの葉は、とても良い香りがしますので、料理の香り付けにとても役立ちます。

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スイートフェンネルの葉を乾燥させる

スイートフェンネルの葉をドライで保存

収穫したスイートフェンネルの葉は、フレッシュな生の状態で使いきれない場合は乾燥させて保存することが出来ます。

スイートフェンネルの葉を乾燥させる
スイートフェンネルの葉を乾燥させる

葉を乾燥させるには、数本の茎ごとに縛って逆さまに吊るし、屋内、または軒下などの日陰で風通しの良い場所で乾燥させるようにします。
乾燥したフェンネルの葉は、茎ごと保存するようにした方が後々使いやすくて便利です。

乾燥させて瓶詰に入れたスイートフェンネルの葉
乾燥させて瓶詰に入れたスイートフェンネルの葉

また、乾燥させた種子はフェンネルシードと呼ばれ、食材の香り付けやスパイスとして利用されています。
収穫した種を乾燥させる場合も、葉と同じように日陰で風通しの良い場所で行うようにします。

乾燥させたスイートフェンネルの葉は、ドライで保存することによって、長期保存が可能になります。
煮沸消毒したジャムなどで使われるような瓶詰を用意して、食品用の乾燥剤を入れて保存すれば、湿気を防ぐことが出来ますのでお勧めです。

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スイートフェンネルの冬越し

越冬するスイートフェンネルの鉢植え

スイートフェンネルは、多年生植物になりますので、冬を越えて栽培を継続することが出来ます。

冬越し中のスイートフェンネルの鉢植え
冬越し中のスイートフェンネルの鉢植え

写真は、冬越し中のスイートフェンネルの鉢植えになります。
冬季では、スイートフェンネルの株は休眠状態になり、株の成長はほぼ停止します。
その為、冬季では葉の収穫はもちろん剪定も行わないようにして、残った葉は少しでも光合成の助けになるように残すようにしましょう。

冬季では、夏季のように毎日欠かさずたっぷりと水を与える必要はありません。
冬の間は、土の表面が乾ききる前に、鉢底から少し流れ出る程度の水分を与えるようにします。
冬の時期は水やりの頻度はあくまで土の表面の乾き具合を見てから、水やりを行うかを判断して行きます。

土に湿り気が見られれば水を与えるのをその日は見送り、土の表面が少し乾燥してきたなと感じられる日は、鉢底から少し流れ出て来る程度の水を与えるようにしましょう。

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スイートフェンネルの固形肥料

スイートフェンネルの追肥

スイートフェンネルには、定期的に肥料を与えてあげることが大切です。

マイガーデンベジフル(固形肥料)
マイガーデンベジフル(固形肥料)

写真のマイガーデンベジフルは、野菜などの栽培に適した固形タイプの肥料になります。
肥料の有効成分は、およそ3カ月持続します。

スイートフェンネルには、3月、6月、9月、を目安として追肥を与えていきます。
マイガーデンベジフルは、スイートフェンネルの株元にばら蒔くだけで肥料成分が効いて来ますので、取扱い欄を参考にして適量の固形肥料を撒いて施肥を行うようにします。

フェンネルに固形肥料を与える
フェンネルに固形肥料を与える

写真は、6月にフェンネルの鉢植えに固形肥料を蒔いた写真になります。
マイガーデンベジフルは、土の上に固形肥料をばら蒔くだけで、肥料成分が効いてくれますので簡単に追肥を与えることが出来ます。
肥料の効果はおよそ、3カ月程度持続しますので、年に三回程度、追肥を与えるようにします。

しっかりと、計画的に株に追肥を与えるようにすれば、フェンネルはすくすくと大きく育ってくれますので、健康的に育ち、葉の収穫量も増えます。

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フェンネルに液肥を与える

液体肥料をハーブに与える

フェンネルの栽培では、固形肥料とは別に液体肥料を補助的に与えることも有効です。

ベジフル液肥・液体肥料
ベジフル液肥・液体肥料

住友化学園芸のベジフル液肥は、フェンネルなどのハーブ栽培はもちろん果樹や野菜の栽培にも適した液体肥料になります。

液体肥料は、固形肥料の様な持続力はありませんが、短期間で素早く株に栄養分を届けることが出来ますので、固形肥料と液体肥料を上手に使い分けながら栽培をすることが大切です。

液肥を与えるのに有効な時期は、梅雨時や夏バテ時などのように、株が疲弊して樹勢が弱まっている頃に与えることが望ましいです。
液体肥料の栄養分を吸収した株は、再び体力を取り戻して丈夫で健康的に育ってくれますので、株の健康状態を確認しながら液肥を上手に取り入れて栽培を継続させていきましょう。

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スイートフェンネルの増やし方

スイートフェンネルの株分け

スイートフェンネルは、株分けで増やすことが出来ます。
親株が十分に大きく育っていれば、株を二つに分けて株を増やすことが出来ます。

株分け前のフェンネルの鉢植え
株分け前のフェンネルの鉢植え

写真は株分け前のフェンネルの鉢植えです。
栽培年数もそこそこ経過しておりますので、株は大きく育ち充実しています。
また、根詰まりも起こしているように思われますので、株の更新も兼ねて株分けをしてみようと思います。

フェンネルの根鉢
フェンネルの根鉢

早速、鉢からフェンネルの株を引き抜きました。
鉢の形に沿うように根がびっしり張っている根鉢になります。
このように根詰まりを起こしている鉢植えは、このまま放置してしまうと生育不良を起こしますので、株分けをして根詰まりを解消させることが大切です。

フェンネルの株を分ける
フェンネルの株を分ける

写真は、根鉢をほぐすと同時に古くて細い根をむしり取り、株を二つに分けた状態になります。
フェンネルの地中部のかたまりの様な部分(地下茎かな?)は、とても硬いので園芸用のこぎりを使って株を分けました。

水分を含んだ地下茎になりますので、園芸用のこぎりでもなかなか株を二つに分ける作業は大変でした。
株分けの際は、勢いで手や指を切って怪我などをしないように十分注意しながら作業を進めます。

フェンネルの株分け
フェンネルの株分け

株分けした株は、新たに用意した8号の素焼きの鉢に植え付けました。
元の親株は元の鉢へ植え直しました。
株分け後はたっぷり水を与えて作業は終了です。

フェンネルの株分けは、根詰まりの解消と共に株の更新にも繋がりますので、
鉢植えでの栽培では根詰まりで生育不良を起こしてしまう前に株分けを行い、株の更新に努めるようにします。

スイートフェンネルのこぼれ種

スイートフェンネルは、花が結実してやがて種ができると、種を落として株が増えるようになります。
このようにこぼれ種で気が付かないうちに新芽が出始め、やがて株が増えていることも珍しくは有りません。

スイートフェンネルの株数を増やしたい場合は、こぼれ種で自然に株が増えていく方法もあります。

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スイートフェンネルの害虫対策と病気治療

アブラムシの駆除とうどん粉病の治療

スイートフェンネルの栽培では、アブラムシや芋虫などの害虫被害に遭うことがあります。
アブラムシの駆除には、ベニカマイルドスプレーがお勧めです。

ベニカマイルドスプレー
ベニカマイルドスプレー

住友化学園芸のベニカマイルドスプレーは、オーガニック栽培で使用可能な食品成分から生まれた殺虫殺菌剤ですので、スイートフェンネルのハーブ栽培においても安心して使えます。またアブラムシ対策の他に、うどん粉病の病気の治療にも効果を発揮します。

葉を食用とするスイートフェンネルなどのハーブ栽培の害虫対策や病気治療には、住友化学園芸のベニカマイルドスプレーをお勧めします。

STゼンターリ顆粒水和剤

STゼンターリ顆粒水和剤
STゼンターリ顆粒水和剤

住友化学園芸のSTゼンターリ顆粒水和剤は、天然成分の殺虫水和剤になります。
環境への影響も少なく、有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です。

スイートフェンネルなどのハーブに付く、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、などのチョウ目の害虫に効果をあらわしますので、ハーブのオーガニック栽培でも安心して使えます。

スイートフェンネルの栽培では、葉が芋虫の被害に合いやすいので、
STゼンターリ顆粒水和剤は芋虫駆除に絶大な効果を発揮してくれます。
芋虫を放置したままにすると、葉がどんどん食害され、それに伴い芋虫の糞も大量に発生しますので、芋虫は見つけ次第、駆除するようにしましょう。

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