エキナセアの育て方 | ハーブの栽培方法

エキナセアの育て方 | ハーブの栽培方法

エキナセア(Echinacea)は、キク科 ムラサキバレンギク属 に属する多年草になり、北アメリカが原産地となります。

エキナセアの栽培
エキナセアの栽培

ハーブの仲間として知られていますが、日本では花を観賞する植物としてエキナセアは人気がある印象です。
和名ではムラサキバレンギク(紫馬簾菊)と呼ばれています。
「バレン」とは、「火消しのまとい(江戸時代に町火消が用いた旗印の一種)」に似ていることに由来します。

このページではエキナセアの苗の植え付けからの育て方を、豊富な写真とともに掲載しております。
エキナセアの栽培の一助として、栽培の観察記録をご覧ください。

 

目次

エキナセアの苗の植え付け

園芸屋さんでエキナセアの苗を購入して、早速素焼きの鉢に植え付けました。
植え付けに使用した鉢は、6号の素焼きの鉢になります。
用土は一般的な花や野菜用の用土を使って植え付けました。

鉢底には鉢底石を適量入れることが好ましいですが、エキナセアは成長が早く株がそれなりに大きく成長して来ますので、株の成長に合わせて一回り大きな鉢に植え替えを行う段階で鉢底石を使うことにしていますので、苗の植え付け時には鉢底石は使っていません。

エキナセアの苗の植え付け
エキナセアの苗の植え付け

植え付け後は、日当たりが良く風通しの良い環境に鉢植えを置いて栽培スタートです。

目次へ戻る

エキナセアの植え替え

6号の素焼きの鉢に植え付けたエキナセアの苗が、ほんの数か月であっという間に大きく成長して来ましたので、8号の素焼きの鉢に植え替えを行いました。

植え替え前のエキナセアの鉢植え
植え替え前のエキナセアの鉢植え

エキナセアは成長が早いと感じてはおりましたが、茎が伸び出すとどんどん成長する印象です。
生育期のヒマワリのように元気の良い植物のように思えます。

早速植え替えた鉢植えの写真です。
8号の鉢が株にはちょうど良いサイスに見えます。

8号鉢に植え替えたエキナセアの鉢植え
8号鉢に植え替えたエキナセアの鉢植え

植え替えに使用した用土は一般的な野菜や花などに使う園芸用土を使っています。
鉢底には適量の鉢底石を敷いて、水はけを良くするようにしています。

植え替えが無事に終了したら、暫くは8号サイズの鉢植えで栽培を継続してみようと思います。

目次へ戻る

エキナセアの花

エキナセアは、和名ではムラサキバレンギク(紫馬簾菊)と呼ばれているように、舌状花(花弁に見える部分)が垂れるようにして咲くことが特徴になります。
花色は品種によって違いがありますが、代表的なな品種は薄いピンク色になります。

エキナセアの花
エキナセアの花

花形は、頭状花(花の中央部分)は盛り上がり、舌状花(放射状に広がる花弁)が垂れるようにして咲く、存在感のある花形が印象的で、切り花にもドライフラワーにも使えますので、観賞用としても人気があります。

開花後の花は切り花にしたりドライフラワーにする為に切り戻すことが一般的ですが、そのまま結実すると種が出来ますので、種を収穫するには開花後もそのままにして、花が乾燥して種が出来た後に収穫すると良いでしょう。

目次へ戻る

エキナセアの種の収穫

開花後に結実すると種の収穫が出来ます。
写真ように十分に乾燥した種を収穫するようにします。

エキナセアの種の収穫
エキナセアの種の収穫

収穫した種の発芽率はそれほど高い印象はないので、発芽させる為には多めに種を蒔くと良いかと思われます。
または、育苗ポットなどを用いて、発芽のコントロールをするようにして栽培することも有効ですね。

収穫した種は、翌年の種蒔きの時期に蒔きますので、直射日光の届かない場所で、湿度を管理しながら保管するようにします。

目次へ戻る

エキナセアの固形肥料

エキナセアには、追肥を与えてあげることが大事です。
花が存在感のある花形になり、向日葵とまではいきませんが、それなりに大輪で咲きますので、十分に栄養を与えてあげることが有効かと思います。

住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」は、肥料の有効成分が約3カ月ほど効果が持続しますので、3月、6月、9月辺りに固形肥料を適量与えるようにしています。

目次へ戻る

エキナセアに液肥を与える

エキナセアは、株がどんどん大きく成長して存在感のある花を咲かせますので、
生育期では補助的に液体肥料を与えると、花付きも良くなり生育には良い印象があります。

液肥は固形タイプの肥料とは違い、効果に速効性がありますので、開花の時期にあわせて液肥も与えてあげるようにすると効果的だと感じました。

目次へ戻る

エキナセアの冬越し

エキナセアは、鉢植えでの栽培でも屋外でそのまま越冬することが出来ます。
写真は苗の植え付け後、初めての冬を迎える様子です。

冬越し中のエキナセアの鉢植え
冬越し中のエキナセアの鉢植え

エキナセアは宿根草になりますので、冬季では地上部はほぼ枯れてしまいますが、地中の根は真冬でも生きていますので、株が枯れてしまったと勘違いをして栽培を終了してしまわぬように注意が必要です。

冬季では、水やりは土が乾ききる前に、鉢底から少し流れ出て来る程度の水分量で大丈夫です。
夏季のように毎日たっぷり水を与る必要は無く、あくまで鉢植えの土が乾ききる前に、適量を与える程度にします。

やがて気候が暖かくなるにつれて、根元から新たに発芽して葉が伸び出してきますので、春までは土が乾ききらないように鉢植えには適度に水やりを行って、春先の発芽の時期を待ちましょう。

※地球温暖化の影響により、温暖地や暖地では、冬季でもエキナセアが開花する場合があるようです。
温暖化の影響が、植物にも影響を及ぼすところは気がかりですね。

目次へ戻る

エキナセアの剪定

エキナセアは樹形を整えるための剪定と言うよりは、花の切り戻しを行いながら樹形を整えると言った方が正しいですね。

エキナセアは樹形が乱れてくるような成長はせずに、茎が垂直にどんどん伸びてやがて茎の先端に蕾を付けて花を咲かせます。
育ち方の様子はヒマワリと似ていて、開花後は結実して種が出来ます。

種子を採取しない場合は、花の観賞後には積極的に切り戻しを行って、剪定をすることが効果的です。
花の切り戻しを行うことによって、株は結実して種を作るためのエネルギーを消費せずに、葉や茎の成長に、または新たに蕾を付けるためにエネルギーを消費するようになりますので、切り戻しを行うことによって、他の茎の蕾の開花を促すことに繋がります。

目次へ戻る

エキナセアの増やし方

エキナセアは一般的には種を採取して増やすことが一般的かと思われます。
または株分けでも増やすことができるようなので、株が大きく成長をしてきたら株分けにもチャレンジしてみようと思います。

株分けでエキナセアの株を増やす場合は、空いた鉢を使って作業を行うことが効率的です。
株分けの前には空いた鉢植えを株の大きさに合わせて一鉢、用意しておくとよいでしょう。

目次へ戻る

エキナセアの病気の予防と害虫駆除

育てているエキナセアの株には、今のところ大きな病気や害虫の被害にあってはおりません。
印象としては、病気にも強く害虫の食害に合うことも少ない気がします。
それほどエキナセアは丈夫な植物なのだろうと思いますが、今後は病気や害虫の被害に合うことも考えられますので、病気の発生や害虫の食害に付いては経過観察中です。

目次へ戻る

エキナセアの撮影

偏光フィルターを使って花を撮影する

写真は偏光フィルター(C-PLフィルター)と言うレンズフィルターを使って撮影したエキナセアの花の写真です。

偏光フィルターを使った花の撮影
偏光フィルターを使った花の撮影

カメラ本体はキヤノン製一眼レフカメラの「EOS 6D Mark II」を使っています。
レンズは同じくキヤノンの単焦点マクロレンズの「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」を使っています。
そしてレンズには偏光フィルターと言うレンズフィルターをレンズに付けて撮影を行いました。

偏光フィルターとは、被写体からの反射光を抑えながらコントラストを高くした撮影が出来るレンズフィルターになり、花の撮影はもちろん、紅葉などの風景の撮影においても使い勝手の良いレンズフィルターになります。

例えば偏光フィルターを使えば、花弁の色合いをより鮮やかに濃く写すことができます。
また、紅葉の撮影ではモミジの色をより鮮やかな赤色で、イチョウの黄色い葉をより濃い黄色で再現することができます。

このように偏光フィルターは植物の撮影では大いに活躍してくれるレンズフィルターになります。
花や紅葉の撮影以外でも、栽培の記録写真でもレンズフィルターを付けて撮影することも多いですね。
葉の色も緑色の発色をより豊かに写すことが出来ますので、生き生きとした植物の写真を記録することが出来ますよ(笑)

目次へ戻る


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: