カモミールの育て方 | ハーブの栽培方法

ジャーマンカモミールの花

カモミールの育て方

カモミールには大きく分けて二種類の品種があります

ローマンカモミールは多年草、ジャーマンカモミールは一年草になります。
どちらも可愛らしい小さな白い花を咲かせ、リンゴのような香りを思わせるフルーティーな香りが特徴になります。

カモミールティーなどに利用される花は、主にジャーマンカモミールの花を利用します。
対してローマンカモミールは、芝生のように育てることが出来ますので、グランドカバーとして栽培することができます。

目次

ジャーマンカモミールの種蒔き

種蒔きから栽培を始める

ジャーマンカモミールを育てる場合は、何と言っても種を蒔いて育てることをお勧めします。
春先になると、苗を購入して栽培を始める事も出来ますが、一株では花の収穫量に限りがありますので、種を蒔いて複数の株を栽培した方が、花の収穫量が断然増えますので、ジャーマンカモミールの栽培は種を蒔いて育てる方が、ローコストで尚且つ効率的です。

ジャーマンカモミールの種
ジャーマンカモミールの種

ジャーマンカモミールは一年草ですので、種蒔きの時期は、春先に行うようにします。
春先に蒔いた種がやがて発芽し、気候が暖かくなるにつれて開花が始まり、やがて秋口には枯れていきます。

種を蒔く際は、育苗ポットで栽培を始めた方が管理がしやすくなります。

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ジャーマンカモミールの苗の植え付け

ジャーマンカモミールの発芽の様子

ジャーマンカモミールの発芽
ジャーマンカモミールの発芽

種蒔き後、順調に発芽をしてから暫く経過した苗の様子です。
後はもう少し大きく成長した後、大きめのプランターに苗の植え付けを行います。

ジャーマンカモミールの株は、一株では花のボリュームも収穫量も少なくなってしまいますので、プランターで育てる場合は適度な間隔を空けて、複数株を植え付けるようにした方が見栄えが良くなりますし、収穫量にも期待が出来るようになります。

ジャーマンカモミールの苗の植え付け
ジャーマンカモミールの苗の植え付け

ジャーマンカモミールの苗をプランターに植え付ける間隔は、こんな具合に行います。
あまり混みあって植え付けてしまうと、お互いの成長を阻害してしまう恐れがありますので、適度な間隔を保って植え付けを行いましょう。

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ジャーマンカモミールの花

ジャーマンカモミールの花の写真

リンゴのような香りを思わせるフルーティーな香りが特徴になります。
ローマンカモミールは葉の芳香が優れているのに対し、ジャーマンカモミールは花の芳香性が優れています。
その為、カモミールティーに利用する花は、主にジャーマンカモミールの花を利用します。

ジャーマンカモミールの複数輪の花
ジャーマンカモミールの複数輪の花

一つの株に対して複数輪の花を咲かせますので、株の間隔は適度にあけてあげる事が望ましいです。
そしてジャーマンカモミールは陽射しを好みますので、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培を継続して行けば、開花数が断然多くなります。
ジャーマンカモミールの花が群生して一斉に咲く光景はとても綺麗ですので、
複数の株を同時に栽培する事をお勧めします。

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ジャーマンカモミールの花の収穫

花の収穫方法と収穫時期

ジャーマンカモミールの花は、気候が暖かくなってくると一斉に咲き出します。
ジャーマンカモミールの花の収穫の時期は、花が十分に精油を蓄えた頃が収穫時になります。

ジャーマンカモミールの花の収穫時
ジャーマンカモミールの花の収穫時

収穫した花は、乾燥させてハーブティーなどに利用されます。
カモミールの収穫した花は、風通しの良い日陰か屋内で乾燥させます。
十分に乾燥した花は、煮沸消毒をしたジャム瓶などに、
食用の乾燥材と共に保存するようにしましょう。

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ジャーマンカモミールの種の収穫

ジャーマンカモミールの花は、やがて結実すると種になります。
種を収穫したい場合は、開花後の花をそのまま放置して、種が結実して乾燥するまで待つようにします。

ジャーマンカモミールのこぼれ種
ジャーマンカモミールのこぼれ種

種の収穫時期は特に決まってはおらず、開花した花から順番に種に変化していく感じです。
写真のように、種がぽろぽろと落ちて来る頃にはすっかり種が出来上がっている状態なので、種を収穫したい場合はこれくらいの頃合いに収穫するようにします。
収穫した種を、来年に蒔きたい場合は消毒したジャム瓶などに入れて保存するようにしましょう。

ちなみに、市販されているジャーマンカモミールの種に比べ、自身で苗から育ててやがては花が咲き、そしてその花から収穫した種は、発芽率があまり高くはなりません。
こぼれ種が、来年になって一斉に芽吹くことはほぼ無いのが、発芽率が高くはないという裏付けになります。

まあ、それでも種のほとんどが発芽しないという訳ではありませんので、
収穫した種から再び栽培を始めるという事も世代を感じる事が出来てそれはそれで楽しいことではありますね。

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ローマンカモミールの育て方

ローマンカモミールは、キク科に属する多年草のハーブになります。
ローマンカモミールの特徴は、匍匐性になりますのであたりに広がるように成長し、グラウンドカバーとして芝生のように栽培することができます。

ローマンカモミールのプランター
ローマンカモミールのプランター

また、ジャーマンカモミールは花からの芳香が強いのに対して、ローマンカモミールは葉からの芳香が強いです。
ヨーロッパでは、ローマンカモミールをグランドカバーとして栽培することが人気があり、庭に出ると、踏むごとにリンゴを思わせるフルーティーな香りを楽しむことができます。

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ローマンカモミールの植え付け

ローマンカモミールの新苗を、プラスチックタイプのプランターに植え込んだ写真です。
9月に新苗を購入して植え込みました。

ローマンカモミールの苗の植え付け
ローマンカモミールの苗の植え付け

ローマンカモミールの育て方としては、ローマンカモミールは、日当たりが良く少し乾燥気味の環境を好みます。
そのため、十分な陽射しと低い湿度の条件が整わないと、芝生のようなグラウンドカバーになるまでは、なかなか育ってはくれません。

また、日当たりが悪く、湿度の高い場所では這うように広がる前に、段々と枯れてしまうケースも多いです。
従って、ローマンカモミールを芝生のようにグラウンドカバーとして栽培するには、日照と湿度の条件が重要になります。

新苗の段階ではまだまだ小振りですが、草丈は大きくなると約30cm程に成長します。
ローマンカモミールの場合は、草丈と言うよりか、葉が這うようにして広がるように成長していきますので、親株が充実するほど子株が増えていきます。

新苗の植え付けから暫くは成長速度は少し遅めですが、
植え込みから一年後くらいからは、どんどん大きく成長していきますので、気長に栽培を継続させましょう。

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ローマンカモミールの葉

ローマンカモミールの葉
ローマンカモミールの葉

ローマンカモミールの葉は、キク科特有の細くて長い葉の形が特徴になります。
葉をこすると、リンゴの様なフルーティーな香りがします。

ローマンカモミールの葉は、直接、食用として利用するよりも、
ハーブティーなどの飲み物に利用したり、香りを生かしたポプリなどの芳香剤として幅広く利用されています。

また、茎は直立せずに、株元より這うようにして伸びます。
親株から伸びた茎を部分的に土に埋めると、そこから新たに根が伸び出して子株が増えていきます。
このようにして親株から子株が増えるとグランドカバーとして育てることができます。

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ローマンカモミールの葉の収穫

ローマンカモミールの葉の収穫
ローマンカモミールの葉の収穫

ローマンカモミールの葉は、写真のように葉を刈り取るようにして収穫します。
また、ローマンカモミールは株元の蒸れに弱いので、
株元が蒸れないように剪定を兼ねて、株元より葉の収穫を行うことが有効です。

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ローマンカモミールの葉の乾燥

ローマンカモミールの葉は、収穫後、乾燥させて保存することが出来ます。
葉の乾燥方法は、収穫した葉にホースなどで水をかけて、土などの付着した汚れを洗い流します。
次に新聞紙の上に広げて付着した余分な水分を飛ばした後、
直射日光の当たらない室内の風通しの良い場所で、逆さ吊りにして乾燥させるようにします。

乾燥した葉は、煮沸消毒をしたジャム瓶などを使って、乾燥剤と共に保管するようにします。
ドライのローマンカモミールの葉は、ハーブティーやポプリなどで使うことが出来ます。

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ローマンカモミールの花

ローマンカモミールの花の写真

ローマンカモミールの花の写真です。

ローマンカモミールの花
ローマンカモミールの花

ローマンカモミールは、ジャーマンカモミールと同じような花形になります。
見た目ではそれほど違いはありませんが、ローマンカモミールの花は、
ジャーマンカモミールのようにハーブティーなどでは使われません。

ローマンカモミールのリンゴに似た芳香は、花よりも葉の芳香性が強いので、
グランド​カバーとして芝生のように育てることに人気があります。
また、ローマンカモミールは多年草に属しますので、グランドカバーとして栽培年数を重ねることも出来ます。

ジャーマンカモミールでは、花の芳香性が強いのに対して、
ローマンカモミールの場合は、花よりも葉の芳香性が強いのが特徴になりますので、ローマンカモミールの花は、観賞用として楽しむことが一般的です。

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ローマンカモミールの肥料

ローマンカモミールの栽培では、定期的に追肥を与えることが大切です。
追肥を与える時期は、3月、6月、9月が適した時期なりますので、
それらの月を目安に追肥を与えるようにします。

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ローマンカモミールの冬越し

冬越し中のローマンカモミールの鉢植え
冬越し中のローマンカモミールの鉢植え

ローマンカモミールは、多年草に属しますので越冬することができます。
そのため、真冬でも地上部が枯れ果てることなく冬を越します。
無事に越冬したローマンカモミールは、気候が安定してくる3月頃より再び青々とした葉を伸ばし始めます。

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ローマンカモミールの増やし方

ローマンカモミールは、挿し木や取り木で株を増やすことが出来ます。

ローマンカモミールの挿し木のやり方

挿し木で株を増やすには、水挿しを使って挿し穂を発根させてから挿し木をするようにすると、挿し木の成功率が高くなります。

ローマンカモミールの挿し穂
ローマンカモミールの挿し穂

カットした茎の節からは、一週間ほどで根が伸び出しますので、ある程度根を成長させてから挿し木をするようにします。

ローマンカモミールの挿し木
ローマンカモミールの挿し木

次に挿し木を行う鉢は、3号程度の素焼きの鉢に挿し木をします。
小鉢では、水を与えても鉢が小さい為、土が乾燥しやすいので、受け皿を利用して水切れに注意をしましょう。
また、小鉢での栽培は、強い日射しに弱いので、直射日光にはあまり当てないようにします。
挿し木した挿し穂が、ある程度成長してきたら、一回り大きな鉢へ植え付けて、株の成長を促しましょう。

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ローマンカモミールの取り木のやり方

ローマンカモミールは取り木で簡単に子株を増やすことが出来ます。
親株の長く伸びた茎を選んで、茎の中心あたりをソフトワイヤーを使って土に少し埋めます。
ソフトワイヤーを挿した後は、軽く土を被せておきます。

ソフトワイヤーで茎を抑える
ソフトワイヤーで茎を抑える

土に埋めた茎の部分からは、やがて根が伸び出しますので、十分に根付いたら親株側の茎をカットして子株を増やします。

親株側の茎をカットする
親株側の茎をカットする

ソフトワイヤーにはあらかじめ紐を付けたり小石を乗せるなどして、
取り木をした位置に目印を付けておくようすると取り木の位置が分かりやすくなります。

また、小石は茎の浮き上がりを防ぐ効果もありますので、ソフトワイヤーで茎を固定して、更に茎が浮き上がらないように小石を乗せれば、取り木の成功率は高まります。

ローマンカモミールの取り木の目印
ローマンカモミールの取り木の目印

取り木をして、茎から発根し、子株が育つまではおよそ30日程度を目安に観察を続けます。
取り木をした茎の先が良く伸び、発育状況が良くなれば取り木は成功です。
後は親株側の茎をカットして子株と切り離し、子株をスコップで土ごとすくい上げて、新たに植え付ければ、株の更新になり新しい親株として栽培することができます。

または鉢から株全体を引き抜いた後、株分けを行い、分けた一株を植え付けて新たに栽培を始めることも出来ます。

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ローマンカモミールの株分け

取り木で増やした子株を分ける

ローマンカモミールは株分けをして株を増やすことが出来ます。
正確には、親株より這うようにして広がったローマンカモミールの子株を分けることになります。

鉢植えでの栽培では、自然に子株が増えるケースはあまりありませんので、人工的に取り木を行って子株を増やす必要が有ります。
今回は、事前に取り木を行って増やした子株を株分けしてみようと思います。

取り木で子株を増やしたローマンカモミールの鉢植え
取り木で子株を増やしたローマンカモミールの鉢植え

写真は、ローマンカモミールを取り木で増やした鉢植えです。
鉢は6号の素焼きの鉢植えになります。
鉢に隙間なくローマンカモミールの子株を取り木で増やしていますので、葉のボリューム感が出ています。
それでは実際に株分けを行っていきたいと思います。

ローマンカモミールの根鉢
ローマンカモミールの根鉢

写真は、6号鉢から引き抜いたローマンカモミールの根鉢です。
根がびっしりと張っている状態となります。
このままの根鉢の状態では、新しく根を張ることが窮屈になってしまい、健康的に成長することを阻害してしまう恐れがありますので、株分けをして根詰まりを解消させます。

ローマンカモミールの株を分ける
ローマンカモミールの株を分ける

写真は、株を二つに分けた状態です。
事前に取り木を行い、子株を4株程度に増やしておりましたので、正確には2株ずつ程度に分けた状態です。

株を分けると同時に古い根と、細い根は軽くむしり取っておき、新たに根が生えやすいように軽くほぐしておきます。
また、根に付いた土は無理に取らずに極力、付いたままにして根に負担をかけないようにします。

株分けしたローマンカモミールの8号鉢
株分けしたローマンカモミールの8号鉢

株分けしたローマンカモミールの株は、6号の素焼きの鉢から、新たに8号の素焼きの鉢に植え付けました。
株と鉢のスペースに余裕が出来たために、新たに根が伸びやすくなりますので、暫くはこのまま栽培を継続できます。

株分けを行うことによって、根詰まりの解消と株の更新とを同時に行えますので、株の成長具合を観察しながら、株の更新作業をしていくようにします。

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ローマンカモミール 害虫駆除と病気の治療

アブラムシ対策と病気の治療

ローマンカモミールの栽培では、アブラムシやハダニなどの害虫の被害に遭うことがあります。
住友化学園芸のベニカマイルドスプレーは、オーガニック栽培で使用可能な食品成分から生まれた殺虫殺菌剤ですので、ローマンカモミールなどのハーブ栽培でも安心して使える駆除剤になります。

ベニカマイルドスプレー
ベニカマイルドスプレー

また、ベニカマイルドスプレーは、アブラムシやハダニ対策の他に、うどんこ病にも効果を発揮しますので、
ローマンカモミール栽培の害虫対策と病気治療としてオススメの殺虫殺菌スプレー剤になります。

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