シャインマスカット ブドウの育て方を勉強中

ブドウを苗から育てる

園芸店でブドウの苗を秋に購入しました。
品種は「Shine Muscat シャインマスカット」「クイーンニーナ」「ブラックビート」の三品種です。
どの苗も価格が高かったのですが、思い切って購入しました。

今までいろいろな果樹の栽培を経験してきましたが、いよいよブドウにも挑戦してみたくなりました。
ブドウの育て方はまだ経験が浅いので、いろいろ勉強しながら収穫にいたるまでをチャレンジしてみようと思います。
葡萄栽培の記録を撮影した写真とともに、苗の植え付けから実の収穫にいたるまでを、細かく丁寧に観察しながら掲載していきますので、初心者でも解りやすいブドウ栽培のページにしていこうと思います。

 

目次

ブドウの苗の植え付け

さっそくブドウの苗を植え付けていきます。
品種は「シャインマスカット」になります。
植え付けを行った時期は10月初旬、秋植えになります。

シャインマスカット ブドウ苗の植え付け
シャインマスカット ブドウ苗の植え付け

植え付けに使用したプランターは、アイリスオーヤマの「ライズスクエアポット 300」です。
サイズは、30cm×30cm×25.5cm程度の大きさで、土の容量は11.0Lほど入るようです。
鉢にはあらかじめ適量の鉢底石を敷いていますので、水やりの際に排水性が良くなります。

植え付けに使用した用土は、一般的な花や野菜用の園芸用土を使っています。
使用した園芸用土には、肥料成分があらかじめ入っている物を使っていますので、2ヶ月ほどは追肥の必要はありません。
植え付け後は、たっぷり水を与えて日当たりの良い風通しの良い場所で栽培を始めます。
また、ブドウは雨に弱いようなので、比較的雨の当たりにくい軒下で栽培を始めました。

株がまだ小さいので見た目が弱そうで、これから冬を越えるとなると少し心もとないですが、春まで取り敢えずは様子見ですね。

そして早速ですが、植え付け後、翌年春の様子です。
撮影時期は5月の初旬です。

翌年、春のシャインマスカットの鉢植え
翌年、春のシャインマスカットの鉢植え

春になると芽が伸び出し葉が青々と育ち始めました。
暫くはこのまま栽培を継続して、もう少し葉が多く茂ってきたらいよいよ芽かきですね。

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ブドウ栽培で行うジベレリン処理とは

種なしブドウを作るには、「ジベレリン処理」が必要になります。
ジベレリンとは、植物成長調整剤のことを言い、ぶどうの無種子化や果粒肥大促進に効果があるようです。
その他にも草花の開花促進、草丈伸長促進、野菜の生育促進などの効果もあるようです。

「植物成長調整剤」と聞くと、少し抵抗がある方もいるかと思いますが、一般的なブドウ栽培ではよく使われているようです。
ジベレリン処理には住友化学園芸の「STジベラ錠5」を使って種なしブドウを実らせたいと思います。

現在のところ、苗を植え付けしたばかりなので、実際にジベレリンを使用するまでには株をもっと成長させる必要がありますので、「ジベレリン処理」を実際に行ったした段階で、やり方などを報告しようと思います。

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ブドウの花

思えばブドウの花の写真を撮影したことが無いことに気が付きました。
今までたくさんの種類の果樹の花の撮影を行ってきましたが、意外なことにブドウの花を撮影する機会がありませんでした。

と言うことで、自分で栽培しているブドウなら開花後は撮り放題ですよね(笑)
開花後はしっかりブドウの花をマクロ撮影する予定です。
ちなみにブドウの花はとても小さいうえに花弁も無く、雄蕊と雌蕊のみの花のようなので、花としてはとても地味ですね(笑)
それでも実が熟すととても美味しい果実になったり、ワインに加工することもできます。

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ブドウの剪定

ブドウの枝の剪定は、とても難しそうですね(笑)
剪定のやり方の文章を少し読んだだけでとても疲れました(笑)

いろいろ図解入りのページも参考にしましたが、やはり鉢植えの株の状況を実際に観察しながらでなければ、何とも剪定のイメージができないので、具体的な剪定方法は、実際に枝の剪定が必要になった段階で実践していきます。

枯れた枝の剪定

春、正確には4月下旬、去年10月に植え付けをしたクイーンニーナが芽吹き出しました。
しかし、茎の先端の枯れているらしい弱々しい枝からは、芽が伸びそうにないので剪定して枝を落としました。

ブドウの枯れ枝 剪定前
ブドウの枯れ枝 剪定前
ブドウの枯れ枝 剪定後
ブドウの枯れ枝 剪定後

ぶどうの苗を植え付けてから初めての剪定でしたが、細くて弱々しい枝は早々に剪定して落とすことが基本ですね。
今後は暖かくなるにつれて、どんどん新梢が伸び出すといよいよ芽かきの時期になります。
まだ栽培一年目ですので、勢いの良い新梢を残すようにして芽かきをしようと思います。

行灯仕立ての場合の芽かきの方法としては、栽培一年目では、一番勢いの良い新梢を残すように枝を選別して行くようです。
芽かきの時期は5月の上旬から中旬にかけて行うようで、初旬では、芽の伸び具合の悪い物を落としていきます。
中旬では、一番勢いよく伸びている枝を残して最終的に一本にします。
このように段階を踏んで芽かきをしていくようなので、時期になったら実際の作業を掲載予定です。

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ブドウの仕立て

ブドウの苗を植え付けをしてから、オベリスクや行灯仕立てにするまでの作業を順を追って掲載します。

芽かきをして新梢を1本に選別する

ぶどうをオベリスクや行灯仕立てにする為に、苗を植え付け後の翌年の春に、主幹から伸び出した新梢の中でいちばん成長がよいのものを選別してまっすぐに伸ばすため、芽かきと言う作業を行いました。

シャインマスカットの鉢植え 芽かき前
シャインマスカットの鉢植え 芽かき前

写真は芽かきをする前のシャインマスカットの鉢植えの様子です。
時期は五月の初旬になります。
秋に苗を植え付けてから冬越し後の春、そろそろ伸び出した新梢の中で一番育ちの良い枝がどの枝かの区別ができる頃です。
早速、主枝を一本残すべく、育ちの悪い枝を全て芽かきしていきます。

シャインマスカットの鉢植え 芽かき後
シャインマスカットの鉢植え 芽かき後

写真は芽かき後のシャインマスカットの鉢植えです。
一番生育の良い新梢を一本だけ残し、他は芽かきをして主幹から落としました。
今後は主幹から伸びたこの新梢を主枝として、支柱に固定しながら翌年の春までまっすぐ上に伸ばしていきます。
いわゆる栽培一年目のつるバラと同じ育て方と言えます。

長く伸びた新梢を摘心(ピンチ)する

選別して残した新梢をまっすぐ上に伸ばし、170センチほどの長さにまで成長しましたので、支柱よりも長く伸びそうです。
そろそろ枝を摘心(ピンチ)して先端の成長を止めようと思います。
摘芯を行った時期は6月下旬になります。

ブラックビートの新梢が伸びる様子 摘心前
ブラックビートの新梢が伸びる様子 摘心前

写真はブラックビートの新梢が長く伸びる様子です。
さっそく枝の先端を摘心して成長を止めようと思います。

枝の先端を摘芯したブラックビートの鉢植え
枝の先端を摘芯したブラックビートの鉢植え

写真は摘心をしたブラックビートの枝の先端部分です。
これで先端の枝の成長を抑えましたので、株の充実に栄養が回り始めると思います。
株が充実するということは、枝が太くなることを意味します。

そして翌年の春(栽培2年目)にはいよいよオベリスクや行灯へと枝を誘引する時期となります。
具体的な誘引方法は、実際に誘引作業を完了させた後、公開予定となります。

巻きひげの除去

ブドウのあんどん仕立てでは、巻きひげは不要なので巻きひげは切って取り除くようにします。

ブドウの枝から伸びる巻きひげ
ブドウの枝から伸びる巻きひげ
ブドウの枝から伸びる巻きひげを切った後
ブドウの枝から伸びる巻きひげを切った後

あんどん仕立てでは枝を支柱に麻紐で誘引しますので、基本的には巻きひげは必要ありません。
そして巻きひげは、伸びるために養分を消費してしまうので早めに切り取るようにして必要のない栄養を消費させないようにします。

また、巻きひげには病原菌が付いてしまうこともあるそうなので、除去することがやはり賢明なようです。
ブドウの生育とともに巻きひげもあちらこちらから伸びてきますので、巻きひげを見つけたらその都度切り取っていくようにします。

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ブドウ栽培で使っている肥料

ブドウの栽培で使っている肥料は、住友化学園芸の緩効性肥料「マイガーデンベジフル」を使っています。
マイガーデンベジフルは、株元に肥料をばらまくだけで追肥が出来ますので施肥の作業の負担を大いに軽減してくれます。
肥料の有効成分は、3ヶ月から4ヶ月ほど持続しますのでとても使い勝手の良い肥料ですよ。

ぶどうに肥料を与える時期は、寒肥として12月に「マイガーデンベジフル」を1株あたり200g程度施し、3月と8月には「マイガーデンベジフル」を1株あたり50g程度、株のまわりの土の上にばらまいて施すと効果的なようです。

私の場合は、秋にぶどうの苗を植え付けたばかりなので、12月の寒肥は行いませんでした。
越冬後の翌年の春に行う3月の追肥から、施肥を行うことにしましたので初めての追肥は3月に行います。

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ブドウの冬越し

ブドウは一般的に外で冬越しが可能なようです。
鉢植えで栽培しているブドウも、そのまま屋外で越冬が可能なようなので、このまま冬を越えてみようと思います。

ブラックビートの冬の鉢植えの様子
ブラックビートの冬の鉢植えの様子

写真はブラックビートの冬の鉢植えの様子です。
撮影時期は一月の後半です。
ブドウは落葉果樹になりますので、冬になると写真のように葉が落葉して落ちます。
初めは葉が落葉して枝だけになってしまい、株が枯れてしまったのではないかと少し不安になりましたが、そもそもブドウは冬季では落葉する性質の植物になりますのでご安心ください(笑)

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ブドウ栽培で発生する病気

ブドウは「べと病」「うどんこ病」「黒とう病」など、病気に弱いようです。
5月から6月に降る梅雨の時期では、長雨で落ち葉から病気が伝染することもあるようなので雨の時期はとくに注意が必要ですね。

また、葉だけではなく実にも「黒とう病」や「晩腐病」などの病気が発生することもありますので、ブドウ栽培では雨除けをするなどして、病気を早期に防ぐことが肝心なようです。

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ブドウ栽培での害虫被害

ブドウに付く害虫の中でも厄介なのはカミキリムシですね。
ブドウトラカミキリの幼虫は、枝や幹の中を食害しますので株が枯れてしまうこともある非常に厄介な害虫です。
以前、大きく成長したレモンの木を育てておりましたが、カミキリムシの幼虫の食害に合い枯らしてしまった苦い経験があります。

カミキリムシの食害は何と言っても早期発見が大切なので、株元に木屑が散乱していないかをよく観察しましょう。
木屑がこぼれている場合は、ほぼ間違いなくカミキリムシの幼虫の食害が発生しています。
食害の発生に早く気が付くためにも、株元の雑草はこまめに抜くことも大切です。

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ブドウの真珠腺(真珠体)について

写真はブラックビートの茎に付いていた虫の卵のような、水玉(水滴)のような物体です。

ブドウの真珠腺(真珠体)について
ブドウの真珠腺(真珠体)について

4月初旬に発見したので、虫の卵、いわゆるチョウ目の卵かと思い少し焦りましたが、実はブドウの茎から発生する分泌液(樹液)のようで、真珠腺(真珠体)と呼ばれています。
生育旺盛な品種に出るようです。

冷静に考えると、チョウ目の卵にしては数が多すぎだと思いました(笑)
でも真珠腺(真珠体)という言葉を知りませんでしたので、どう対策しようか少し悩みました。
ということで、ブドウの茎から発生する分泌液である真珠腺(真珠体)は、あくまで普通の樹液であり、そのまま放っておいて良いようなので、このまま栽培を継続中です。

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