ドラゴンフルーツの育て方

ドラゴンフルーツの育て方

ドラゴンフルーツの栽培

ドラゴンフルーツ(dragon fruit)は、サボテン科 ヒモサボテン属 に属する植物になり、中南米(メキシコ)の熱帯雨林が原産の果樹(サボテンの仲間)になります。

英語では、Pitaya(ピタヤ)とも呼ばれ、果皮は赤色、または黄色をしています。
果肉は、白色、黄色、赤色、など数種類があり、ホワイトピタヤ、イエローピタヤ、レッドピタヤなどとも呼ばれています。
また、果肉には胡麻状の種子がたくさん含まれており、キウイフルーツと似た食感になります。
日本でも沖縄や九州などの温暖な地域では、ドラゴンフルーツの栽培がおこなわれております。
最近では園芸コーナーなどで、ドラゴンフルーツの苗が販売されることもありますので、栽培環境次第では、実の収穫が行えるようになります。

ドラゴンフルーツの特徴としては、サボテンの仲間になりますので、樹形はサボテンに似ており、無数の棘もあります。
そして下垂した枝に実が付くという、熱帯性植物特有の変わった性質があり、趣味の園芸としても、需要が高まり段々と人気が出てきている植物になります。

このページでは、果物売り場で販売されているドラゴンフルーツの実から種子を取り出して、種を蒔き、実の収穫が出来るまでの様子を、栽培記録をとりつつ栽培を楽しんでおります。
まだ、株は成長途中で開花にも結実にも到達してはおりませんが、地道にドラゴンフルーツの栽培を継続中ですので、ドラゴンフルーツ栽培の育て方のポイントなど、気付いた点を写真と共に掲載していこうと思います。

 

目次

ドラゴンフルーツの種子の採取と種蒔き

果物売り場にて、ホワイトドラゴンと言う種類のドラゴンフルーツを購入した物です。
ホワイトドラゴンとは言っても、果皮は赤色ですが、果肉は白色になります。

ドラゴンフルーツ・ホワイトピタヤ
ドラゴンフルーツ・ホワイトピタヤ

ホワイトドラゴンは、別名ホワイトピタヤとも呼ばれ、赤い果皮に白色の果肉が特徴になります。
白肉種は、ひとつの株で結実する自家親和性になるようですので、他の品種と交配する必要が無く、ひとつの株で実が付くらしいです。

ちなみにレッドドラゴン品種は、他の品種と交配しないと結実しない自家不親和性の場合があるようですので、赤肉腫はホワイトピタヤ品種と共に育てるなど工夫が必要ですね。

ドラゴンフルーツ・ホワイトピタヤ
ドラゴンフルーツ・ホワイトピタヤ

カットしたドラゴンフルーツの写真です。
白い果肉に胡麻状の種子がたくさん見てとれます。
キウイフルーツと同様に種子も食べることができ、食感はキウイフルーツに似ています。

ドラゴンフルーツの種子の採取
ドラゴンフルーツの種子の採取

さっそく果肉から種子を取り出して、種子をボールで軽く水洗いしました。
果肉をとるのに少し時間がかかり苦労しましたが、なんとかたくさんの種子を採取することに成功しました。

採取した種子を、次に連結ポットに土を入れて種を蒔きます。
土は一般的な野菜用の園芸用土を使っています。
種子がとても小さいので、土にあらかじめ水をまいて湿らせておき、種子をマスごとに中心に埋めるようにして種を蒔きました。

ドラゴンフルーツの種蒔き
ドラゴンフルーツの種蒔き

種蒔きは、温暖な地域に棲息している植物になりますので、温かい頃が良いかと思い7月初旬に種を蒔きました。
種蒔き後は、半日陰で風通しの良い場所で栽培を継続させます。
日当たりが良すぎると、ポットの土が頻繁に乾いてしまいますので注意しましょう。

ドラゴンフルーツの種蒔き・30日後
ドラゴンフルーツの種蒔き・30日後

種蒔きから30日後の様子です。
無事に発芽して、すくすくと育ちだしました。
発芽自体は、一週間ほどで確認できました。

あとは、もう少しこのまま育てて、苗と呼べるほどに成長したら、素焼きの鉢に植え付けます。

ドラゴンフルーツの種蒔き・75日後
ドラゴンフルーツの種蒔き・75日後

さて、種蒔きから75日が経過した様子です。
すこしサボテンらしい棘も生えてきて、容姿がサボテンっぽくなってきました。
ここまで育てば、そろそろ鉢に植え付けてもいい頃だと思います。
次はようやく素焼きの鉢に苗を植え付けようと思います。

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ドラゴンフルーツの苗の植え付け

種蒔きから育てた苗を、素焼きの鉢に植え付けようと思います。
用意した鉢は、素焼きの3号鉢になります。
用土は育苗ポットで使用した土と同じく、一般的な野菜用の園芸用土を使用しています。

連結ポットから育ち具合の良い苗を選別してドラゴンフルーツの苗を取り出します。。

ドラゴンフルーツの苗の植え付け
ドラゴンフルーツの苗の植え付け

写真は、3号の素焼きの鉢に苗の植え付けが完了した鉢植えになります。
植え付け後は、たっぷり水を与えて植え付け作業は終了です。
暫くは、このサイズの鉢植えで栽培を継続させます。

ここで疑問点がありました。
ドラゴンフルーツはサボテンの仲間なので、サボテン専用の用土を使った方が良いのではと思いましたが、色々インターネットで調べた結果、普通の用土の方が栽培には適しているらしいことが解りましたので、用土は普通の園芸用土を使いました。

植え付けの時期は、9月中旬に行いました。
植え付けが終わったら、後はたっぷり水を与えて、日当たりが良く風通しの良い場所で栽培を継続していきます。

さて、早速ですが植え付けから約一月後の様子です。

ドラゴンフルーツの植え付けから一月後
ドラゴンフルーツの植え付けから一月後

すこし大きく成長してくれました。
植え付けが無事、成功した様で一安心です。
まだまだ根がしっかり張ってはいませんので、水量で流されてしまわぬように、水やりは優しく慎重に行っています。

ドラゴンフルーツの植え付けから翌年の春
ドラゴンフルーツの植え付けから翌年の春

そして、翌年の春の鉢植えの様子です。
想定よりも、成長の速度が遅くて少し焦りました。
それでも少しずつ大きくなってはいます。

後になって分かったのですが、ドラゴンフルーツは株が小さい内は成長速度が遅いようです。
株がもう少し大きく育つと、スイッチが入ったかのようにどんどん草丈が高くなります。
バラやハーブ栽培などと同様に、株が充実して来ると成長速度が一気に速まるようです。

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ドラゴンフルーツの仕立て方

ドラゴンフルーツは、支柱やオベリスクなどに枝を誘引して仕立てます。

ドラゴンフルーツを支柱に誘引
ドラゴンフルーツを支柱に誘引

写真は、種蒔きから約二年後の株の様子です。
まだまだ株が小振りで枝が柔らかい為、支柱に誘引して枝を自立させている状態になります。
3号の素焼きの鉢では狭くなってきましたので、8号の素焼きの鉢に植え替えを行っています。
8号鉢への植え替えは、種蒔きから一年後の春に行いました。

種蒔きからかれこれ2年が経過しました。
この辺りから、株の成長速度が速まって来たと感じます。
ちなみにご近所の園芸仲間のドラゴンフルーツの鉢植えは、同じ時期から栽培を始めたのですが、とっくに1メートルくらいまでに幹が成長している様で、私の栽培環境が少し悪かったのか、肥料が足りなかったのかは謎です(笑)

あとは、このまま草丈を1メートルほどに成長させる必要が有るようです。
その後は、行灯やオベリスクなどを使って枝を下垂させて仕立てる方法が一般的なようです。

私の場合は、バラ栽培でオベリスクの取り扱いになれていましたので、ドラゴンフルーツの仕立てはオベリスクに仕立てることにしました。

仕立て方はオベリスクの頂上付近まで幹が伸びてきた段階で、先端をカットして脇芽を育て、または幹の先端あたりから新たに育った枝を、オベリスクを使って傘が広がるように枝を下垂させて仕立てるようです。

オベリスクを使ったドラゴンフルーツの仕立て
オベリスクを使ったドラゴンフルーツの仕立て

要するに、幹の先端を剪定して脇芽を生やさせるか、先端から自然に伸びた枝をオベリスクのリング部を使って、枝を下垂するように誘引するということのようです。
下垂した枝に花芽が付きやすくなるようですので、下垂させる仕立てが適しているようです。
下垂させた枝は、長くなると風に弱いところもあるので、オベリスクに麻ひもで緩めに結んで誘引するのも良いかと思います。
下垂させる枝の本数は、全部で四本を予定しています。
オベリスクはクロスした支柱とリングとが四分割に分けられていますので、前と後ろと左と右から、それぞれ一本ずつ枝を伸ばすのが丁度良いかと思います。

オベリスクのみでは幹の固定が出来なかったので、支柱も一本、中央に挿して幹を誘引して支えるように仕立てています。
ドラゴンフルーツは変わった性質を持つ面白いの植物ですね。
熱帯性植物はこのように独特で変わった育ち方をする植物が多いですね。

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ドラゴンフルーツの脇芽かき

幹の途中からわき芽が伸びてきたら、わき芽かきをして取り除くようにします。
わき芽を落とすことによって、株は新芽に届けるための栄養分を送る必要がなくなり、幹の先端から下垂させている枝に栄養を継続して廻すようになりますので、垂れ下がった枝の成長を促すことに繋がります。

ドラゴンフルーツの脇芽
ドラゴンフルーツの脇芽
ドラゴンフルーツ わき芽かきをして新芽を取り除く
ドラゴンフルーツ わき芽かきをして新芽を取り除く

芽かきは脇芽を下方向につまめばぽろっと簡単に取り除けますので、新芽が大きく育たないうちにわき芽かきをして取り除くようにしましょう。

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ドラゴンフルーツの肥料

ドラゴンフルーツの栽培では、肥料を与えることも大切です。
しかし、どのような肥料が良いのかあまりドラゴンフルーツ栽培の確かな情報がありませんので、一般的な野菜用として販売されている緩効性の固形肥料を与えています。

まあ、サボテンと言えども、一般的な果樹と同じく実の付く植物になりますので、追肥として与える肥料も、一般的なもので大丈夫だろうと思います。

追肥を与える時期も、一般的な果樹の栽培と同様に、3月、6月、9月、を目安に追肥を与えています。
恐らく、施肥のサイクルは一般的な園芸と同様だろうと思います。

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ドラゴンフルーツの花

ドラゴンフルーツの花形は、月下美人に似ているようです。
月下美人の栽培経験はありますので、何となく花形の想像は出来ますが、まだ開花を迎えてはおりませんので、花芽を確認次第、写真を撮影して更新予定です。

ちなみに、ホワイトドラゴンは、ひとつの株で結実する自家親和性になりますので、筆を使って人工授粉を行う必要が有るようです。
筆を使った人工授粉も経験がありませんので、こちらも写真を撮りながら栽培記録を掲載予定です。

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ドラゴンフルーツの実の収穫

花が咲いて人工授粉が成功すると、いよいよ実が実りだします。
まだ、実の収穫の経験がないので詳しい過程は解りませんが、花の根元が段々と大きくなってきて、やがては赤く色付き始め、およそ二カ月程度で収穫が出来るそうで楽しみです(笑)

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ドラゴンフルーツの増やし方

ドラゴンフルーツは、実から種を取り出して増やすことも出来ますが、挿し木でも増やすことが出来ます。
ドラゴンフルーツの挿し木の方法は、茎を10センチ程度の長さでカットして、切り口を三日ほど乾かしたのちに土に挿すようです。

私の経験では、ドラゴンフルーツの株の手入れの際に、枝の剪定を行いカットした余分な枝を、そのまま鉢植えの端っこに挿したままでも、根付くことがありましたので、ドラゴンフルーツの挿し木は、それほど神経質になる必要な無い印象です。

ドラゴンフルーツの挿し木
ドラゴンフルーツの挿し木

ただし、カットした枝は場所によっては上下の判別がつきにくくなりますので、
反対に挿してしまわぬよう注意しましょう(笑)
また、挿し木を行う時期も気候が安定している時期に行うと、挿し木の成功率も高まりますので、冬季や猛暑の時期以外で、挿し木を行うことが無難です。

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ドラゴンフルーツの冬越し

ドラゴンフルーツは、温暖な気候を好む植物になりますので日本の冬は条件が厳しくなります。
そのため、鉢植えでの栽培では冬季は室内に入れて越冬させるようにします。

冬季では水をあげる頻度も減らすようにして、鉢植えの土の表面が乾ききる前に、鉢底から少し流れ出る程度の水分を与えるようにします。
冬の間は水分を与え過ぎると、根腐れをおこしてしまうこともありますので、水を与え過ぎないように注意しましょう。

屋内では観葉植物と同様の育て方になりますので。少しでも暖かい場所を見つけて、栽培を継続させます。
越冬後、春の気候が暖かくなる頃には再び、鉢植えを外に出して光合成を促しましょう。

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