ブルーベリーの育て方

ブルーベリーの育て方

ブルーベリーを苗から育てる

ブルーベリーは、ツツジ科 スノキ属に属する低木果樹になります。
ラズベリーやブラックベリーなどはバラ科キイチゴ属、レッドカラントやカシスはスグリ科スグリ属に属しますので、同じようなベリー類でも分類は大きく異なります。

系統はハイブッシュ系とラビットアイ系の二系統に分けられます。
ハイブッシュ系はさらにノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系に分けられています。
系統ごとに暖地向きであったり寒冷地向きであったりと、それぞれ特徴が分けられており、栽培する地域に応じて品種を用意することが推奨されています。

この項では、サザンハイブッシュ系のブルーベリーの栽培記録を掲載しております。
サザンハイブッシュ系は、ノーザンハイブッシュ系を改良した暖地向きの品種になります。
気候では栽培適地は関東以南とされています。
耐暑性に優れ、耐寒性が弱いとされてはいますが、関東以南では冬の寒さには問題が無いようです。
関東地方は、日本国内ブルーベリーの主産地となっていることでも知られています。

苗の植え付けから実の収穫までを、細やかな栽培記録写真とともに栽培のポイントを掲載しておりますので、ブルーベリー栽培の一助としてお役立てください。

 

目次

ブルーベリーの苗の植え付け

ブルーベリーの苗を二品種購入して来ました。
品種はサザンハイブッシュ系です。

サザンハイブッシュ系のブルーベリーは、1本でも自家受粉して結実しますが、
同じ系統の違う品種を、2本以上近くに植えることで、実が付きやすくなり収穫量のアップ、そして大きな果実が実るようになります。
そのため苗の選定では同じ系統の品種を二つ用意することが推奨されています。

さて、さっそく購入したブルーベリーの苗を植え付けていきます。
苗は冬に購入しましたが、3月の春植えで植え付けました。

ブルーベリーの苗の植え付け
ブルーベリーの苗の植え付け

写真はサザンハイブッシュ系の苗を植え付けた様子です。
植え付けに使用した鉢は素焼きの鉢でサイズは8号になります。
サザンハイブッシュ系のブルーベリーは、それほど樹高が高くはなりませんので鉢植えでの栽培に適した品種になります。

用土はブルーベリー専用の用土を使って植え付けました。
ブルーベリーは酸性の土壌を好み、ハイブッシュ系はpH4.3~4.8あたりが良いようです。

ブルーベリー用培養土
ブルーベリー用培養土

一般的にはピートモスや鹿沼土などの酸性用土を用いて植え付けを行いますが、簡単に用意が出来る「ハイポネックス 土づくり名人がおすすめする ブルーベリー用培養土」などの、ブルーベリー専用の用土をつかって植え付けをすれば作業が楽になりますし安心ですね。

また、鉢にはあらかじめ鉢底石を適量敷き詰めて、排水性を良くするようにしています。
鉢底石は赤玉土よりも排水に持続性が見込めますのでおススメです。

無事に植え付けが完了したら日当たりが良くて風通しの良い環境で栽培をスタートします。
栽培環境によって、真夏の直射日光に長い時間当たってしまうような場所では、
猛暑の時期は一時的に軒下などに移動するなどして、株の健康状態を観察しながら栽培をすることが望ましいです。

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ブルーベリーの花

ブルーベリーの開花の時期は、一般的には4月から5月が開花のシーズンになります。
ブルーベリーの花は、花形はスズランに似た鈴形の筒形をしていて色は一般的には白色です。

ブルーベリーの花
ブルーベリーの花

花は結実するとやがて実がなりますので、そのまま収穫できるまでは花の観賞を楽しみましょう。

サザンハイブッシュ系のブルーベリーは、一本でも自家受粉して実を付けますが、同じサザンブッシュ系の品種を近くに植え付けることによって、実が付きやすくなりますので、花は系統は同じでも品種の違う二種類を、同じ時期に開花させることが効果的です。

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ブルーベリーの実の収穫

ブルーベリーの収穫期は品種によってばらつきはありますが、およそ6月から9月上旬あたりが収穫シーズンになります。
ブルーベリーの実は名前の通り青い小粒の実を付けます。
収穫した実は、そのまま食べても美味しいですよね。
またはジャムやドリンクに加工することも出来ます。

ブルーベリーの原産地として知られる北米、北アメリカでは、収穫したブルーベリーはブルーベリーパイにして食べることがとても人気があります。
その家々に伝わるブルーベリーを使ったパイやコブラーなどのデザートは、とても味わい深くておすすめのスイーツです。

そしてブルーベリーの実を食べると、眼精疲労に効果を発揮するという噂がありますが、真偽は不明です(笑)
まあそれでもブルーベリーに含まれるアントシアニンが、目に良いことは事実なので、一概に間違いであるとも言えませんね(笑)

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ブルーベリーの肥料

ブルーベリーの栽培では追肥を適切な時期に与えることによって、収穫量に違いが出ます。
追肥を与える時期は、3月、6月、9月が適した時期となります。

肥料は住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」がおススメです。
肥料の効果が3ヶ月から4ヶ月ほど持続しますので、丁度年三回の追肥のサイクルに合いますので、ブルーベリー栽培では扱いやすい肥料と言えます。

ハイポネックスでは、「錠剤肥料シリーズ ブルーベリー用」という錠剤タイプのブルーベリー専用の肥料が販売されています。
こちらの肥料も追肥として扱いやすい商品になりますので、こちらも追肥としておススメする肥料になります。

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ブルーベリーの増やし方

ブルーベリーは挿し木で株を増やすことが出来ます。
万が一、株が枯死してしまったら栽培が終了してしまいますので、
品種の保存、バックアップのためにも挿し木をして株を増やしておくことも有効です。

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ブルーベリーの枝の剪定

ブルーベリーの剪定は、幼木(植え付けから1~2年目)では花芽を剪定して株の消耗を抑え、樹を大きくすることを優先させます。

ブルーベリーの花芽 剪定前
ブルーベリーの花芽 剪定前

幼木のうちに果実をたくさん実らせると株が弱ってしまう恐れがありますので、株が大きく成長するまでは花芽は落とすようにします。

ブルーベリーの花芽 剪定後
ブルーベリーの花芽 剪定後

また、幼木の段階では枝の剪定は行いませんので、あくまで自然な樹の成長を優先させます。
株が大きく成長してくる段階として、3年ほど栽培が経過してくると、樹形がだんだんと乱れて来るかと思います。
苗の植え付けから3年目以降の数年は樹形を整える程度の剪定に留め、細くて弱い枝を切り落としたり、内向きの枝や株の根元から出ている枝を切り落とすようにして更に株を充実させていきます。

4年目以降からは、古くなって花つきが悪くなった枝は剪定をして間引いて、若い主軸と入れ替えていくように剪定を行うと効果的です。
あとは樹形を整える感じで剪定を繰り返しおこなって行くようにします。

ブルーベリーの剪定に適した時期は、1月から2月の株の休眠期に行なう冬期剪定が一般的です。
ブルーベリーの剪定は冬季に行うようにしましょう。

また、8月から9月に行なう夏期剪定では、混み合った枝を剪定して樹の内側まで風が通り抜けるような樹形に整えることも有効です。

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ブルーベリーの冬越し

ブルーベリーは鉢植えで栽培していても冬季に室内に入れる必要はありません。
地植えでも鉢植えでの栽培でもそのまま外で越冬が可能です。
特別にマルチングなどをする必要はありませんが、積雪で株元に雪が積もってしまった場合は、株元から取り除いてあげるようにしましょう。

それでも寒冷地での栽培に限っては、冬越し以前に栽培する品種はノーザンハイブッシュ系のように、耐寒性のある品種を選んで栽培することをオススメします。

サザンハイブッシュ系は寒さに弱い性質があるので冷害に注意が必要です。
また、寒冷地では鉢植えでの栽培の場合、鉢を地面に埋め込んで冬越しさせることが効果的です。

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ブルーベリーの病気の予防

ブルーベリーは病気にとても強い印象です。
いままで手遅れになるほどの病気が発生した記憶はありませんので、病気に関してはそれほど気にかけることは無いかと思います。

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ブルーベリーの害虫駆除

ブルーベリーの栽培で一番気を使う点はコガネムシの幼虫です。
葉が黄色く変色したり、株がぐらぐらとぐらつくなどして、株の成長が良くないと感じた時は注意が必要です。
コガネムシの幼虫は、地中で根をどんどん食害していきますので発見が遅れてしまうと枯死してしまうこともあります。

防虫ネットなどを使ってコガネムシの産卵を防ぐことも有効ですが、なかなか物理的にコガネムシの産卵を防ぐことも限界がありますよね。
コガネムシの幼虫による食害は、ブルーベリー以外にも多くの果樹に被害を及ぼすことでも知られています。

ネキリムシの食害を防ぐには、日頃から株の健康状態を定期的に確認することで、食害を早期に発見して被害を最小限に留めると言った方法が無難です。
栽培年数の長いブルーベリーの株は、被害にあう可能性が高くなると思いますので、コガネムシの幼虫には注意しましょう。

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