Squash Vegetable | Cultivation | Kitchen Garden
カボチャは ウリ科 カボチャ属 に分類される野菜になります。
原産地はアメリカ大陸のようです。
カボチャの栽培は広い畑での栽培が有利ですが、小スペースの家庭菜園(キッチンガーデン)でも地植えして栽培と収穫とを楽しむことができます。
カボチャはツルが長く伸びますので、キッチンガーデンなどの家庭菜園で栽培する場合は、伸びたツルを管理するためにある程度のスペースが必要になります。
実の収穫に至るまでのツルの長さは数メートルになりますが、上手にツルを管理することでカボチャの収穫を楽しむことができます。
このページでは家庭菜園で、地植えで育てるカボチャの育て方を記載しておりますので、カボチャ栽培の一助としてお役立てください。
カボチャの苗の植え付け 地植え

Squash Vegetable | Planting | Kitchen Garden
カボチャの苗を園芸店で購入しましたので、さっそく苗を我が家の庭に作ったキッチンガーデンに地植えしました。(写真の真ん中)
キッチンガーデンではレンガで作ったレイズドベッド(畑)に苗を植え付けています。
我が家の庭に作った小さなレイズドベッドなので、栽培スペースが限られますが、ツルはレイズドベッドより飛び出して庭の砂利を敷いた上に這わしていこうと考えております。
レイズドベッドの土は、野菜の栽培などで使う一般的な園芸用土と腐葉土を使っています。
栽培環境は、日中の日当たりは好条件とはいきませんが、半日陰でもないといったところです。
カボチャの苗を地植えした後は、たっぷり水を与えて栽培スタートです。
カボチャの親ヅルの摘心 子ヅルを伸ばす

Squash Vegetable | Plant Care | Kitchen Garden
カボチャの苗は、親ヅルを摘心をして子ヅルを伸ばすようにしています。
摘心は、本葉5枚程度を目安にして、親ヅルの先端を摘心しました。
摘心後、伸びてきた子ヅルを3本残すようにしています。
それ以外の子ヅルは、伸ばさずに取り除くようにしました。
摘心後に伸びてきた子ヅル3本を中心に、今後は着果させていきます。
子ヅルは絡み合わないように間隔をある程度あけて、バランスよく砂利の上に伸ばして管理しています。
孫ヅルは、着果した節目まではすべて伸ばさないようにしておりますので、孫ヅルが伸びてきた段階で随時、取り除いています。
着果した節目以降は、孫ヅルを残していますが、孫ヅルが混み合って風通しが良くないと感じられる場合は、孫ヅルを取り除いています。
カボチャの人工授粉
Squash Vegetable | Flowers | Kitchen Garden
カボチャは小さな黄色い花を咲かせ、雄花と雌花とを咲かせます。
雄花は花の下の部分に膨らみがなく、雌花は花の下の部分に膨らみがあることで区別することができます。
カボチャは人工授粉をして着果させることが推奨されていますので、人工授粉を行っています。
人工授粉は朝早くに行うことが有効です。
人工授粉の具体的な方法は、初めに雄花を摘み取ってから花弁を全て取り除きます。
次に雌花の柱頭に、雄しべの花粉を優しくこすり付けて人工受粉は完了です。
受粉が成功すると、やがて着果して実が付きます。
着果させる位置は子ヅルの10節目以降に着果させるようにしていますので、10節目以降に咲いた雌花に人工授粉させています。
10節目以降に咲いた雌花に人工授粉をする理由は、10節目あたりまで子ヅルが育っていれば、株が充実して根も良く育っているため、着果も安定すると考えるためです。
10節目より手前に咲いた雌花は早めに摘み取ることで、株の負担を軽減できます。
カボチャの肥料 追肥を与える
Squash Vegetable | Fertilizer | Kitchen Garden
カボチャに与える肥料は緩効性の固形肥料を与えています。
追肥を与える時期は、初めに着果したカボチャが5cmくらいに育った段階で与えています。
追肥の方法は、株元より少し離れた辺りに適量の固形肥料をバランスよくまいた後、軽く土と混ぜて施肥は完了です。
肥料の与えすぎもよくないので、肥料の分量は取扱欄を参考にして適量を施すようにしましょう。
2回目の追肥は、1回目の追肥より20日ほど日にちを空けることを前提として、ふたつ目に着果したカボチャが5cmくらいに育った段階で、1回目の追肥の作業と同様に、株元より少し離れた辺りに適量の固形肥料をバランスよくまいた後、軽く土と混ぜて施肥は完了です。
カボチャの子ヅルの管理
Squash Vegetable | Plant Care | Kitchen Garden
カボチャの伸びる子ヅルの下には藁を敷くことが定番とされていますが、ツルを伸ばしている環境はレイズドベッド(畑)より飛び出した庭の砂利の上になりますので、砂利の上にそのまま子ヅルを這わしています。
着果して大きく育ったカボチャには、専用の受け皿を敷いて、その上に着果したカボチャを乗せています。
カボチャの収穫
Squash Vegetable | Harvest | Kitchen Garden
カボチャの人工授粉が成功して着果すると、やがて大きく成長したカボチャを収穫することができます。
カボチャの収穫時期は、ヘタの部分が枯れて薄茶色のコルク状になった頃を目安にして、ヘタを剪定ばさみで切って収穫します。
カボチャの病気の予防
Squash Vegetable | Sickness | Kitchen Garden
カボチャの栽培では葉がうどんこ病にかかってしまうことがあります。
うどんこ病は、葉が混み合った環境でかかってしまう印象がありますので、子ヅルは適度な間隔を保って這わすようにしています。
また、うどんこ病などの病気の予防としては、日当たりが良く風通しの良い環境で育てることが有効です。
カボチャの害虫対策
Squash Vegetable | Insect | Kitchen Garden

カボチャの栽培ではウリハムシの被害に合うことが多い印象です。
ウリハムシは、カボチャやキュウリ、メロンなど、ウリ科の植物の葉を食害する害虫なので、見つけたら取り除くようにしましょう。
株がまだ小さいうちにウリハムシの被害に合うと、地植えした苗が枯れてしまうこともありますので、株が小さな頃は特に注意が必要です。
カボチャを使った料理
Squash Vegetable | Cooking | Kitchen Garden
収穫したカボチャは、カボチャの煮物、カボチャの天ぷら、カボチャコロッケなどで美味しくいただけます。
カボチャを使った料理は種類が豊富なので、いろいろな料理で楽しめます。
家庭菜園で育てて収穫をしたカボチャは、普段食べているカボチャよりも、より甘く美味しく感じられることでしょう。