果樹の育て方と品種の紹介

果樹栽培と実の収穫と

果樹栽培と実の収穫と

このブログではハーブやバラ栽培の他に、ベリーやドラゴンフルーツなどの果樹栽培も掲載しております。
果樹栽培の醍醐味は、何と言っても実の収穫ですよね。
ラズベリーやブルーベリーなどのベリー類は、栽培は簡単な部類に入りますので、
初心者の方でも気軽に始められるのがポイントです。

また、ブラックカラントやレッドカラントなどのカラント類も、
ベリー類と同様に人気のある植物になります。
カシスやスグリは、自生している物も多く、栽培も容易で収穫も楽しめます。

そしてドラゴンフルーツや月下美人などの果樹栽培は、
変わった品種として人気があると同時に、大輪の綺麗な花が咲きますので、
花の観賞目的で月下美人を育てている方も多いと思います。
月下美人は、果樹のイメージがあまり無いかと思いますが、
ドラゴンフルーツと同様に実のなる果樹としても知られています。

このブログでは、これらの果樹栽培の育て方や品種のご紹介も行っておりますので、
豊富な栽培記録写真とともに、育て方のポイントやコツを記載しておりますので、
果樹栽培の一助としてご覧ください。

果樹栽培の鉢や肥料

果樹品種

果樹を育てる鉢の種類

ベリーやドラゴンフルーツなどの果樹栽培で使っている鉢は、
主にプラスチック製の鉢を使用して栽培しております。
サイズは、直径が300パイ程度の丸型のポットや、300mm角程度の正方形のスクエアポットなどを使用しています。

300パイの丸型ポットの場合、土の容量は約11リットル程度必要になります。
300mm角の角型ポットの場合、土の容量は約12リットル程度必要になります。

丸型のポットの場合、より大型のポットも規格されておりますので、
植え替えなどの際には、35型、40型など、より大きなサイズのポットへ植え付けることができます。
大型の鉢には陶器製の鉢もありますが、重量や割れなど、取り扱いが難しいことも考えられますので、
大型のポットはやはり軽量のプラスチックタイプの物を推奨します。

果樹の栽培では、地植えで栽培をした方が鉢植えに比べて成長が早く、
樹形も大きくなりやすいので、収穫できる実の量も樹高に比例して増えるかと思いますが、
地植えでの栽培では、一度その場所へ植え付けてしまうと、植え付け場所の移動はほぼ不可能になります。
また、樹形の管理や剪定などの手入れも、地植えの場合では作業の負担が増すことも考えられます。

比べて鉢植えでの栽培では、調子の悪い鉢植えを日当たりの良い場所へ移動したり、
雨が長く続く梅雨の時期などでは、鉢植えを庇の下へ移してあげたり、
冬季では室内に入れて越冬させることも出来ますので、
鉢植えでの栽培は、地植えに比べてメリットも豊富にあります。

鉢植えの栽培は、地植えに比べて成長のスピードに劣ることもありますが、
鉢植えでもしっかり追肥などの手入れを施すことによって、たくさんの実を立派に実らせてくれます。

果樹を鉢植えで育てることは、地植えに比べて成長速度に劣ることもありますが、
色々とメリットも豊富にありますので、鉢植えでの果樹栽培も奥が深くてなかなか楽しいですよ。

目次へ戻る

培養土を使った果樹の栽培と古い土の再生方法

果樹の栽培では、培養土を使って苗の植え付けをしたり、鉢植えでの栽培では、減ってしまった土を足したりと、
用土は市販されている一般的な培養土を使っています。
苗の植え付けに使用している培養土は、ホームセンターや園芸用品店などで購入しています。

一般的な花や野菜用の培養土は、赤玉土が基本用土として配合されており、
補助用土しては堆肥、腐葉土、バーミキュライトなどが混ぜられています。
また、培養土には元肥も含まれておりますので、培養土があればすぐに地植えでもプランターでも植物栽培を始められます。

筆者の場合は、ライムやレモン、ラズベリーやカシス、ドラゴンフルーツなど、
たくさんの種類の果樹を栽培しておりますが、培養土は特にこの商品と言うように、決まった用土は使っていません。
果樹の植え付けに使用している培養土は、一般的にホームセンターなどで市販されている普通の培養土を使っています。

果樹栽培で使った古い土を再生してリサイクル
果樹の栽培では、株の更新などの作業時や、鉢植えの鉢の交換などの時に、古い土が余ってしまうことがあります。
古い土は植え替え時などでは使用しませんので、そのまま古い土を庭にまいて処分することもありますが、
再利用して新たに手作り培養土として、リサイクルすることも出来ます。

古い土を再生してリサイクルすることは、脱炭素やSDGsへの取り組みにも繋がりますので、
地球にやさしいエコロジーな果樹栽培を継続することができます。

古い土の再生方法

根詰まりなどの解消の際に植え替えなどで残ってしまった古い土は、再生して新たに培養土として扱うことが出来ます。
まず、古い土をブルーシートなどに広げて、水分を飛ばし天日干しにします。
次に夏場なら、黒いビニール袋に入れて、少し水分を含ませて蒸し焼きにして土を消毒します。
冬場では、天日干しした土に熱湯をかけて、更に霜と寒さで土を消毒するようにします。

消毒した土は、次に園芸用のふるいを使って古い根などのゴミや、細かすぎる土などを取り除きます。
古い根や鉢底石、幼虫などの害虫は荒い目を使って取り除きます。
植物の栽培には適さない細やかな土は、細い目を使ってふるい落とします。
このようにして、中目と細目の上に残った土を集めて、リサイクルして再利用します。

ふるいを使って残った土には、「土のリサイクル材」と「元肥」を混ぜて新たに培養土として扱うことが出来ます。
「土のリサイクル材」は、用土コーナーに色々な種類のリサイクル材がありますが、
筆者はハイポネックスの「土のリサイクル材」を使うことが多いです。
また、元肥では「マイガーデンベジフル」を元肥として使うことが多いですね。

このようにして古い土を新たに再生させて、培養土としてリサイクルすることが出来ます。
初めは、土を日光に当てて消毒することや、土をふるいにかける作業が大変ではありますが、
園芸家としては、地球にやさしいエコロジーな園芸を心掛けることも大切です。

古い土を再生させて初めから培養土を作る作業が、慣れてくると楽しくなることもあります。
そして用土の配合を自分なりにアレンジして黒土を少し加えてみようとか、
バーミキュライトの分量を変えてみようなど、自分のオリジナル培養土を作ることが、
植物栽培のレベルを上げることにも繋がります。

古い土を使って手作りした培養土は、株の更新時の植え替えの際に使ったり、
鉢植えの土が減って来た時に土を足すときに使ったり、普段使いの培養土として扱えますので、
古い土は、リサイクルして上手に植物栽培を継続させていきましょう。

目次へ戻る

果樹栽培の肥料

果樹栽培では適切な時期に追肥を与えることは大切です。
果樹の植え付け時に使用する一般的な園芸用土には、
あらかじめ肥料成分が含まれている物が多いので、苗の植え付けから2カ月ほどは追肥の必要はありません。
苗の植え付けから2、3か月後を目安に追肥を与えるようにします。

ラズベリーやレモン、アンズなどの一般的な果樹は、
追肥を適切に与えることによって実が良く付くようになります。
追肥には固形タイプの肥料を与えるようにします。

マイベジフル
マイベジフル

写真の固形肥料は、住友化学園芸の「マイベジフル」という固形肥料になります。
「マイベジフル」は、株元に適量をばらまくだけで、肥料の有効成分を株に届けることが出来ますので、
肥料を地中に埋める必要がなく、追肥の作業の負担を大いに軽減してくれますので、おススメの肥料になります。

「マイベジフル」は肥料の有効成分が約3カ月程度持続します。
追肥を与える時期は、3月、6月、9月、が適したシーズンになりますので、
これらの月を目安に追肥を与えるようにします。

果樹は実を付けるために多くの栄養素を必要としますので、
適切な時期に追肥を与えることによって、たくさんの実の収穫を楽しめるようになりますので、
それぞれの果樹の特性に合った追肥の計画を立てておくようにしましょう。

目次へ戻る

カテゴリー掲載している果樹の抜粋

ブラックベリーの栽培

ブラックベリーの品種の紹介
ブラックベリー (Blackberry) は、バラ科 キイチゴ属 に属するベリー類の仲間になります。
草丈は低木に属しますので、枝の剪定や仕立て方によって樹形の管理は容易に行うことが出来ます。

つる性の植物になりますのでフェンスやオベリスク、行灯などに枝を誘引して仕立てることが一般的になります。
ブラックベリーは、ブルーベリーやラズベリーなどと同様に、
病気に強く、育てやすい植物になりますので、誰でも気軽にベリーの実の収穫を楽しめる園芸植物になります。

ブラックベリーの育て方

目次へ戻る

ワイルドストロベリーの栽培

ワイルドストロベリーの品種の紹介
ワイルドストロベリーは、バラ科の多年草に属するベリー類の仲間になります。
和名では「ヘビイチゴ」や「野イチゴ」とも呼ばれ、日本でも昔から親しまれているイチゴの品種のひとつになります。
園芸店では、ハーブコーナーなどで育苗ポットでハーブの苗と共に販売されていることも多いですが、
ハーブの仲間と言うよりは、イチゴ類に分類されます。

小さくて可愛らしいワイルドストロベリーの実は、
そのまま食べるのにはもちろんスイーツなどの菓子のトッピングなどでも重宝され、
特にヨーロッパ地方では、ラズベリーなどのベリー類と共に親しまれています。

ワイルドストロベリーの育て方

目次へ戻る

ラズベリーの栽培

ラズベリーの品種の紹介
ラズベリーは、バラ科のキイチゴ属に属するベリー類の仲間になります。
ラズベリーの実は、フランス語では「フランボワーズ」と呼ばれ、
ヨーロッパではとても親しまれているベリーのひとつになります。

フランスの果物販売コーナーでは、フランボワーズはもちろんブルーベリーやストロベリーなど、
たくさんの種類のベリー類が並べられております。
ラズベリーの実は、小振りで真っ赤な実を付けるのが特徴になり、
甘酸っぱさと、豊かな風味は、ジャムなどの調理にはもちろん、
そのままラズベリーの果実を食すことも人気があります。

ラズベリーの育て方

目次へ戻る

ブラックカラントの栽培

ブラックカラントの品種の紹介
ブラックカラントは、日本ではクロスグリ(黒酸塊)と呼ばれておりますが、
フランス語読みでは「カシス」と呼ばれております。
ブラックカラントは、レッドカラントと同様に、病気や害虫に強く、育てやすい植物になり、
特にヨーロッパでは人気のある果樹になります。

ブラックカラントの実は、酸味が強く生食向きではありませんが、ジャムなどの加工に人気があり、
特にカシスソーダは世界中で親しまれている人気のあるドリンクになります。

ブラックカラントの育て方

目次へ戻る

レッドカラントの栽培

レッドカラントの品種の紹介
レッドカラントは スグリ科 スグリ属 に属する果樹になります
和名では フサスグリ(房酸塊)、または アカフサスグリ と呼ばれています。
果実は小さな赤色の球形で、房のように連なって実がなり、宝石のルビーを思わせる色合いが大きな特徴となります。

フランスでは別名「グロゼイユ」と呼ばれ、ラズベリーやブルーベリーなどのベリー系の植物と同様に、
病気や害虫に強く、育てやすい植物になります。
風味は酸味が強く生食向きではありませんが、ジャムやゼリー、果実酒などに加工する調理が人気です。

レッドカラントの育て方

目次へ戻る

アボカドの栽培

アボカドの品種の紹介
アボカドはクスノキ科 ワニナシ属 に属する常緑高木になり、樹高は地植えで20メート以上、鉢植えでは2メートルほどの樹高になります。
アボカドの果肉は「森のバター」とも呼ばれ、 栄養価が豊富で不飽和脂肪酸に富むことで知られています。
アボカドの濃厚な実は「ワカモレ」や「サラダ」などの料理で人気があります。
ワカモレは、トルティーヤチップスのディップ、またはサンドイッチのトッピングとしても楽しめます。

アボカドの育て方

目次へ戻る

アンズの栽培

アンズの品種の紹介
杏子は、バラ科 サクラ属 に属する落葉樹になり、原産地は、中国とされています。
アンズは漢字で「杏子」、または「杏」とも書き、欧米ではアプリコットの呼び名で知られています。
花の形が梅の花によく似ているのも杏の特徴のひとつです。

杏子の実は、ジャムやシロップ漬けにすることが人気があります。
あんずの栽培は比較的に簡単で、趣味の園芸においても人気のある果樹品種のひとつとなります。

アンズの育て方

目次へ戻る

月下美人の栽培

月下美人の品種の紹介
月下美人は、サボテン科 クジャクサボテン属に属する多肉植物の仲間になります。
メキシコの熱帯雨林地帯が原産地となり、ドラゴンフルーツと原産地が同じです。
月下美人もドラゴンフルーツと同様に、花が開花して結実すると実がなりますので、
果樹のカテゴリーに分類しました。

月下美人の特徴は、夜に花が咲くことで知られています。
花は白く大輪で咲き、とても美しい花形で咲きますので、開花した様子は素晴らしいです。
また、花を咲かせることはなかなか難しいため、栽培難易度の高い植物であると言えます。

月下美人の育て方

目次へ戻る

ドラゴンフルーツの栽培

ドラゴンフルーツの品種の紹介
ドラゴンフルーツ(dragon fruit)は、サボテン科 ヒモサボテン属 に属する植物になり、
中南米(メキシコ)の熱帯雨林が原産の果樹(サボテンの仲間)になります。

日本でも沖縄や九州などの温暖な地域では、ドラゴンフルーツの栽培がおこなわれております。
最近では園芸コーナーなどで、ドラゴンフルーツの苗が販売されることもありますので、
栽培環境次第では、実の収穫が行えるようになります。

この項では、「ホワイトドラゴン」の栽培を掲載しております。
ホワイトドラゴンは、別名ホワイトピタヤとも呼ばれ、赤い果皮に白色の果肉が特徴になります。

ドラゴンフルーツの育て方

目次へ戻る

パイナップルの栽培

パイナップルの品種の紹介
パイナップル(パインアップル・Pineapple)は、パイナップル科 アナナス属 に属する熱帯アメリカ原産の植物になります。
園芸ではパイナップルと言うよりも、アナナスと呼ぶことが多い印象です。

パイナップルは、ヘタを切り取って水耕栽培を始めることが出来ます。
ヘタの水耕栽培から初めて、根が出てきたら土に植え付け、数年栽培ほど経過すると、
パイナップルの実を収穫して食べることも出来ますので、パイナップル栽培は変わった植物の栽培を楽しむことが出来ますよ(笑)

パイナップルの育て方

目次へ戻る

ブッシュカンの栽培

ブッシュカンの品種の紹介

仏手柑(ブッシュカン)の実は「仏の手」とも呼ばれ、手の指を連想させるような不思議な形の黄色い実がなり、英語では、「Buddha’s Hand」、または「Fingered Citron」とも呼ばれています。

仏手柑の実には果肉がなく、柑橘系の果物特有の白い綿のようなものしか中身がありません。
そのため果肉はもちろん果汁もありませんが、果皮からは良い芳香がしますので果皮を砂糖漬けなどにして食べることが出来ます。
日本では、実は観賞用として「茶の湯の席の生け花」や「正月飾り」などで使うことでも知られています。

ブッシュカンの育て方

目次へ戻る

ライムの栽培

ライムの品種の紹介

ライムは ミカン科 ミカン属 に属する柑橘系植物の仲間になり、樹高は地植えでは3メートル、鉢植えでは2メートル程度にまで育ちます。
花が結実するとライムグリーンとも呼ばれる鮮やかな緑色の実がなりますが、 そのまま熟して来るとレモンのように黄色く変色しますので、実は緑色の果皮の状態が収穫時になります。

ライム果汁は、主に料理の風味付けやドリンクとして親しまれています。
特にメキシコ料理との相性は抜群で、タコスやワカモレなどに使われることが多いですが、ムニエルやソテーなどの魚料理との相性も良いことで人気があります。

ライムの育て方

目次へ戻る

レモンの栽培

レモンの品種の紹介
レモンは ミカン科 ミカン属 に属する常緑低木の仲間になり、インドが原産地とされています。
常緑植物なので、冬になっても葉が紅葉したり、枯れて全て散って落ちることはなく、葉は年間を通して緑色になります。
鉢植えでの栽培では樹高はそれほど高くは育ちませんが、地植えではそれなりに大きく育ちます。

レモンは、料理の風味付けからレモネードなどのドリンクまで、幅広く親しまれています。
園芸においても比較的栽培しやすく苗の価格も手ごろなものが多いので、
果樹の中ではもっともポピュラーな植物のひとつとして、人気があります。

レモンの育て方

目次へ戻る